鼠麹草はゝこぐさ)” の例文
さうしてはまたすべてのをさないものゝ特有もちまへ凝然ぢつとしてられなくて可憐かれんをひら/\とうごかしながら、ちからあまみづいきほひにぐつとられつゝおよいでる。與吉よきち鼠麹草はゝこぐさはなみづげた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
「それろなおこられつから、そら此處こゝにえゝものがつた」おつぎは田圃たんぼにある鼠麹草はゝこぐさはなむしつてむしろのせつた。さうしてまたあぶないやうにそうつとへおりた。與吉よきちたゞ鼠麹草はゝこぐさはないぢつてた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
鼠麹草はゝこぐさはなみなつくされて與吉よきちまたおつぎをんだ。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)