鼠穴ねずみあな)” の例文
あいちやんはけて、それが鼠穴ねずみあなぐらゐちひさなみちつうじてることをり、ひざをついてまへたことのあるうつくしい花園はなぞのを、そのみちについてのぞみました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
延宝中の江戸鑑小姓組番頭中に「伊沢主水正、三千八百石、鼠穴ねずみあな、父主水正」がある。即ち此人であらう。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
じいが団子を食べようとして取落すと、ころころところがって鼠穴ねずみあなへ入ったのを、あとから追掛けて尋ねて行くという話で、団子待て待てどこへ行く、地蔵様のそばまで
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
『「あいちやん!まァ此處こゝへおで、ようがあるんだから!」「一寸ちよツとはいり、乳母ばアやも!わたしかへつてるまでねずみさないやうに、この鼠穴ねずみあなばんしておで」だけど』とつて
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)