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駈
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はし
ふりがな文庫
“
駈
(
はし
)” の例文
暫時
(
しばら
)
くすると
箱根
(
はこね
)
へ
越
(
こ
)
す
峻嶺
(
しゆんれい
)
から
雨
(
あめ
)
を
吹
(
ふ
)
き
下
(
おろ
)
して
來
(
き
)
た、
霧
(
きり
)
のやうな
雨
(
あめ
)
が
斜
(
なゝめ
)
に
僕
(
ぼく
)
を
掠
(
かす
)
めて
飛
(
と
)
ぶ。
直
(
す
)
ぐ
頭
(
あたま
)
の
上
(
うへ
)
の
草山
(
くさやま
)
を
灰色
(
はひいろ
)
の
雲
(
くも
)
が
切
(
き
)
れ/″\になつて
駈
(
はし
)
る。
都の友へ、B生より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
「
莫迦
(
ばか
)
げた話を——」と牧場主が云った。「何故と云って、それからその馬車が少しばかり
駈
(
はし
)
り初めた時に、山賊の一人が息せききって駈戻って来たのです。 ...
薔薇の女
(新字新仮名)
/
渡辺温
(著)
御者
(
ぎよしや
)
は彼女の手荷物と其の子供とを
貰
(
もら
)
ひ
物
(
もの
)
でもしたやうに気おひながら積み込んだ。彼女もそれに打ち乗つた。馬車は
駈
(
はし
)
り出した。彼はそれをなほも見送つてゐた。
煤煙の匂ひ
(新字旧仮名)
/
宮地嘉六
(著)
勉強をしたいと思うあとから、とてつもなくだらしのない不道徳な野性が、私の体中を
駈
(
はし
)
りまわっている。みきわめのつかない生活、死ぬるか生きるかの二ツの道……。
新版 放浪記
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
妹の顔が眼の前から離れず、
駈
(
はし
)
りながら更に「人殺しーい」といったらしいのです。
呪われの家
(新字新仮名)
/
小酒井不木
(著)
駈
漢検準1級
部首:⾺
15画
“駈”を含む語句
追駈
駈出
駈込
駈廻
駈競
駈落
駈寄
駈着
先駈
駈來
駈引
駈上
駈付
駈来
疾駈
野駈
抜駈
駈歩
駈拔
駈行
...