“抜駈”のいろいろな読み方と例文
旧字:拔駈
読み方割合
ぬけが75.0%
ぬけがけ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
陽には磊落らいらくらしく見えて実は極めて狭量な神経家たる紅葉は美妙が同人に抜駈ぬけがけして一足飛びに名を成したのを余り快よく思わなかったらしい。
美妙斎美妙 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
むしろその恬淡てんたんさに、重盛のほうが抜駈ぬけがけされたような心地だった。父の顔はそれを云ってしまうと、さばさばと朝らしいりを顔脂かおあぶらに見せているのだった。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
二葉亭と嵯峨さがとは春廼舎傘下の寒山拾得であったが、その運動は離れ離れであった。美妙は硯友社の一人であったが、抜駈ぬけがけの功名にはやって終に孤立してしまった。