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抜駈
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ぬけが
ふりがな文庫
“
抜駈
(
ぬけが
)” の例文
旧字:
拔駈
陽には
磊落
(
らいらく
)
らしく見えて実は極めて狭量な神経家たる紅葉は美妙が同人に
抜駈
(
ぬけが
)
けして一足飛びに名を成したのを余り快よく思わなかったらしい。
美妙斎美妙
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
むしろその
恬淡
(
てんたん
)
さに、重盛のほうが
抜駈
(
ぬけが
)
けされたような心地だった。父の顔はそれを云ってしまうと、さばさばと朝らしい
照
(
て
)
りを
顔脂
(
かおあぶら
)
に見せているのだった。
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その許しもないのに死んでは、それは
犬死
(
いぬじに
)
である。武士は
名聞
(
みょうもん
)
が大切だから、犬死はしない。敵陣に飛び込んで
討死
(
うちじに
)
をするのは立派ではあるが、軍令にそむいて
抜駈
(
ぬけが
)
けをして死んでは功にはならない。
阿部一族
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
抜
常用漢字
中学
部首:⼿
7画
駈
漢検準1級
部首:⾺
15画
“抜”で始まる語句
抜
抜刀
抜擢
抜身
抜足
抜萃
抜目
抜出
抜衣紋
抜手