あか)” の例文
彼一人安閑として世を渡り綺羅をかぶり美味にあかんためには数千の貧人は汗滴かんてき労働しつつあるなり、貧は常にして富は稀なり、汝は普通の人にして彼貴公子は例外の人なり
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
たゞいつまでもあかざる物は孝心なる我子のかほと、蔵置をさめおく黄金こがねひかりなるべし。
打ち如何いかに懷中ふところそだちといへ何故なぜ云々これ/\とは言ずして思ひなやみおろかさよ今まで夜歩行よあるき一つせず親孝行な長三郎し氣に入し者あつて素生すじやうたゞしく心立のよき者あらばいやしき勤の藝者にもあれ娼妓にもあれ又は如何いかなる身分みぶんよき人の娘は言も更なりいやしき者の娘なりとも金にあかしてもらひ取りよめに爲んと思ひしに今日はからずもに入た女を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
たゞいつまでもあかざる物は孝心なる我子のかほと、蔵置をさめおく黄金こがねひかりなるべし。