風體ふうてい)” の例文
新字:風体
「わたしはお前の父親のやうなもので、お前の産みの父親よりもつと縁の深いものだ。どうだ、わたしの風體ふうていは」といふやうな者に出會でつくはした氣がする。
地方主義篇:(散文詩) (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)
星火榴彈せいくわりうだんげ、火箭くわぜんばして難破船なんぱせん風體ふうてい摸擬よそをつたなど、船長せんちやうたん船幽靈ふないうれい仕業しわざ御坐ござるなどゝ、無※ばかことつてるが其實そのじつ、かの不思議ふしぎなる難破船なんぱせん信號しんがう
當時創業期の江戸に集つた負けぬ氣の諸國人の好みに合つて、斷然その風體ふうていが流行し、その仁侠——男を磨くといつた下に、漸く太平になつて、上は大名に、下は金持町人にはさまれて
凡愚姐御考 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
(かんがへる。)して、その男はどんな風體ふうていで、年頃や人相は判らなかつたか。
権三と助十 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
デミトリチは彼等かれら厨房くりや暖爐だんろなほしにたのであるのはつてゐたのであるが、きふなんだかうではいやうにおもはれてて、これ屹度きつと警官けいくわんわざ暖爐職人だんろしよくにん風體ふうていをしてたのであらうと
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
その男は……年頃は三十四五で、職人のやうな風體ふうていで……。
権三と助十 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)