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険
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けは
ふりがな文庫
“
険
(
けは
)” の例文
旧字:
險
今度はその手錠を
解
(
ほど
)
いて麻縄で縛つてみると、三郎は以前と同じやうに手首を振つてゐたが、急に
険
(
けは
)
しい
眼附
(
めつき
)
になつて
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「あなたは妾に信頼して下さらない。」と細い声で云つてきつと口を
緘
(
つぐ
)
んだ。道助は少し
険
(
けは
)
しい眼つきをした。
静物
(新字旧仮名)
/
十一谷義三郎
(著)
険
(
けは
)
しい道ぢや。深い谷が左右に見える。恐しい娑婆ぢやなう。それをふびんぢや気の毒ぢやと思召して、罪業の深い我々凡夫をお救ひ下さると云ふのが阿弥陀如来の本願ぢや。
夜烏
(新字旧仮名)
/
平出修
(著)
彼は例の荒い皺を、あの晩のやうに深く
険
(
けは
)
しくはなく、ゆるめて、そのために一層老人臭い顔になりながら
会釈
(
ゑしやく
)
をした。そして、一度は手にできた皮膚病を診てもらひに房一のところに来さへした。
医師高間房一氏
(新字旧仮名)
/
田畑修一郎
(著)
日は暑しのぼり
険
(
けは
)
しき坂なかば
築石垣
(
つきいしがき
)
のこほろぎのこゑ
白南風
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
▼ もっと見る
日毎
(
ひごと
)
にこころのみ
険
(
けは
)
しくなれる
七八月
(
ななやつき
)
かな。
悲しき玩具
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「誰が?」と云ふ湯村の声は
険
(
けは
)
しかつた。
茗荷畠
(新字旧仮名)
/
真山青果
(著)
深く
険
(
けは
)
しくなつてゆくことを。
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
高光る
日嗣
(
ひつぎ
)
の
皇子
(
みこ
)
厩戸
(
うまやど
)
の
聖
(
ひじり
)
の
王
(
おほぎみ
)
険
(
けは
)
し世に
生
(
あ
)
れましまして はらからと
憑
(
たの
)
む
臣
(
おみ
)
らが 由々しくも 惑へるなかに いかさまに 嘆きませるか
畏
(
かしこ
)
くも 斑鳩の里 うち日さす
宮居
(
みやい
)
さだめて 飛ぶ鳥の
明日香
(
あすか
)
のみ代ゆ あかつきの 道うちひらくと 夢殿に ひとりこもらせ 夕されば
法
(
のり
)
のきはみを
大和古寺風物誌
(新字新仮名)
/
亀井勝一郎
(著)
おほかたは
険
(
けは
)
しき
方
(
かた
)
に
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
険
(
けは
)
しけれども近き夢。
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
険
常用漢字
小5
部首:⾩
11画
“険”を含む語句
危険
冒険
険相
陰険
険難
冒険譚
険崖
冒険者
険呑
険悪
険阻
険岨
邪険
天険
険峻
険隘
危険々々
険突
王水険
険悪化
...