はかり)” の例文
是故にわが答への求むるところは、むしろかしこに泣く者をしてわがことばをさとらせ、罪と憂ひのはかりを等しからしむるにあり 一〇六—一〇八
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
追放つゐはうくからは、父母ちゝはゝもチッバルトもロミオもヂュリエットも皆々みんな/\ころされてしまうたのぢゃ。「ロミオは追放つゐはう!」その一言ひとことひところちからにははてはかりきりさかひいわいの。
そこで人をはかるに、いずれの定規じょうぎをもってするか、動物的の標準をもってするか、向上的すなわち思想の上下をもってはかるか、用いるはかりによって人に対する観念がちがってくる。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
一升の酒のはかりの良いことを褒めたたえていたのです。
また、見る事のはかりとなるは功徳にて、恩惠めぐみ善心よきこゝろとより生る、次序ついでをたてゝ物の進むことかくの如し 一一二—一一四
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
是故に汝のはかりを、まるく汝に現はるゝものゝ外見みえゑずして力に据ゑなば 七三—七五
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)