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重々
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ぢう/\
したる段
重々不屆至極の
奴なり入牢申付る
縛れと有ければ同心共
立懸り高手小手に
縛めたりける夫より憑司が村長を退きしことを
お
初は
口惜しく
悲しく
情なく、
口も
利かれぬほど
込上る
涕を
呑込んで、これは
私が
惡う
御座んした、
堪忍をして
下され、お
力が
親切で
志して
呉れたものを
捨て
仕舞つたは
重々惡う
御座いました
殺し
金子五百兩
奪ひ取其
後猶又
同所にて三五郎をも
殺害致し候段
重々不屆至極に付
町中引廻しの
上千住小塚原に於て
獄門に
行なふ
其方儀重き役儀をも勤ながら百姓九郎兵衞より
賄賂の金銀を
受夫が
爲不都合の吟味に及び
罪なき九助を一
旦獄門に申付候條
重々不屆至極に付大小
取上主家門前拂申付る