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適
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たま
ふりがな文庫
“
適
(
たま
)” の例文
それから数年の後に国外の学者によってその若い学士によって予測された現象の実在が証明されたというようなことも
適
(
たま
)
にはあるようである。
西鶴と科学
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
即ち運動及び多は(吾々の言葉で云えば)ただ弁証法的にしか把握出来ないことを
適
(
たま
)
々裏から告げているのである。
辞典
(新字新仮名)
/
戸坂潤
(著)
「華族さんのお客さんがあるやろ」と訊くと、「ほら、うちかて芸者だす。
適
(
たま
)
には華族はんも呼んで呉れはります」ちゅう返事で、一向
埓
(
らち
)
が開きまへん。
黄鳥の嘆き:——二川家殺人事件
(新字新仮名)
/
甲賀三郎
(著)
「ハア吾々なんざア駄賃取りでもして
適
(
たま
)
に
一盃
(
いっぱい
)
やるより外に楽しみもないんですからな。民子さん、いやに見せつけますね。
余
(
あんま
)
り罪ですぜ。アハハハハハ」
野菊の墓
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
終
(
つい
)
にはお客をすることも出来ません、
適
(
たま
)
にお客があれば
機繰
(
からくり
)
の
身上
(
しんしょう
)
ゆえ、客から預かる荷物を
質入
(
しちいれ
)
にしたり、借財方に持って
行
(
ゆ
)
かれますような事でございますから、客がぱったり来ません。
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
待程に
漸々
(
やう/\
)
にして十六七の下女立出
此方
(
こなた
)
へ御通りなされと言にぞお菊は悦び
後
(
あと
)
に
就
(
つい
)
て通るに勝手の
脇
(
わき
)
なる一間へ
誘
(
いざな
)
ひ今に御新造樣お逢なるべしと云
置
(
おき
)
立去
(
たちさり
)
しが茶一ツ出さず小半時ばかり立て
漸々
(
やう/\
)
此家の女房お粂立出て
偖々
(
さて/\
)
珍
(
めづら
)
しや
適
(
たま
)
の御出に
折惡
(
をりあし
)
く取込にて大に御待せ申せしと言ばお菊は
莞爾
(
につこ
)
と笑ひ
否々
(
いへ/\
)
私しこそ御
忙
(
いそが
)
しき中へ參り御
暇
(
ひま
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
それでも永い間の
顔馴染
(
かおなじみ
)
になってみれば、やはりそれだけの心安さは出来た。外に客の居ない時などには、
適
(
たま
)
には世間話の一つもする事はあった。
雑記(Ⅱ)
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
適
(
たま
)
に晴間を見せて、薄日が射すと、
反
(
かえ
)
ってあたりは醜くなる。太陽の輝く都会は僕にとっては余りにど
強
(
ぎつ
)
い。
黄鳥の嘆き:——二川家殺人事件
(新字新仮名)
/
甲賀三郎
(著)
適
常用漢字
小5
部首:⾡
14画
“適”を含む語句
適合
適当
適宜
快適
適當
適切
適々
悠々自適
適確
適中
不適當
適用
適例
胡適
閑適
適役
適否
室適
適応
適従
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