“閑適”の読み方と例文
読み方割合
かんてき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一時官吏となって岩手県に赴任したが須臾しゅゆにして致仕ちしした。以後今日にいたるまで幾十年、文豹は世の交を避け閑適かんてきの生涯を送っている。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
せんずるところ、人間は閑適かんてき境界きょうがいに立たなくては不幸だと思うので、その閑適をしばらくなりともむさぼる今の身の嬉しさが、この五十六字に形を変じたのである。
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)