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逮捕
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たいほ
ふりがな文庫
“
逮捕
(
たいほ
)” の例文
お妙は、どう考えても、
離
(
はな
)
しともない喬之助であったが、愛すれば愛するだけに、
逮捕
(
たいほ
)
の危険にさらしておきたくないのである。
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
一切は大賀一味の
逮捕
(
たいほ
)
と、
露顕
(
ろけん
)
によって
齟齬
(
そご
)
してしまった。のみならず、甲軍の方策は、早くも徳川方に読み抜かれてしまったわけである。
新書太閤記:05 第五分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
彼は
日
(
ひ
)
ならずして無罪を宣告せられたが、
逮捕
(
たいほ
)
の理由は彼がある
嫌疑者
(
けんぎしゃ
)
に数千の
金
(
かね
)
を与えたというにあって、裁判官が
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
明智さんの手引きで、ぼくの署のものが、しゅびよく
逮捕
(
たいほ
)
したのです。あなたがたも早くあちらへ行ってください……。ぼくはこのぬけ穴の検分をおおせつかったのです。
少年探偵団
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
それを発見した夜警中の
守衛
(
しゅえい
)
は単身彼等を
逮捕
(
たいほ
)
しようとした。ところが
烈
(
はげ
)
しい
格闘
(
かくとう
)
の末、あべこべに海へ
抛
(
ほう
)
りこまれた。守衛は
濡
(
ぬ
)
れ
鼠
(
ねずみ
)
になりながら、やっと岸へ
這
(
は
)
い上った。
保吉の手帳から
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
「かならず
逮捕
(
たいほ
)
してみせます。この町にはいってきたら、こんどこそ逃がしはしない」
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
「まあ待て、きみに一つ重大な注意をあたえる。きみを作った針目博士はちゃんと生きているぞ。博士はきみを
逮捕
(
たいほ
)
するために、一生けんめい用意をととのえている。それを知っているか」
金属人間
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
逃亡した
提轄
(
ていかつ
)
魯達にたいしては、天下の
随所
(
ずいしょ
)
、いついかなる土地なりと、見つけ次第に
逮捕
(
たいほ
)
処分構いなし、の令が出された。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
年の若い巡査は警部が去ると、
大仰
(
おおぎょう
)
に天を仰ぎながら、
長々
(
ながなが
)
と
浩歎
(
こうたん
)
の
独白
(
どくはく
)
を述べた。何でもその意味は長い
間
(
あいだ
)
、ピストル強盗をつけ廻しているが、
逮捕
(
たいほ
)
出来ないとか云うのだった。
将軍
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
が、表面はそれで済んでいるが、内実、山城守のいのちは、兇刃神尾喬之助の
逮捕
(
たいほ
)
一つにかかっているのだ。つまり、早晩必ず喬之助を捕まえるからというので、切腹を延ばされているのだ。
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
X号は、機械人間たちを呼びだして、山形警部
逮捕
(
たいほ
)
の命令を出した。
超人間X号
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「ごもっともな
意見
(
いけん
)
です。その
方針
(
ほうしん
)
で、かならず
逮捕
(
たいほ
)
してみせます」
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
「……そんなわけか」と、いまは
逮捕
(
たいほ
)
に出る気力も、満面の怒りも、俄にすうっと体から抜けてしまった感を自身どうしようもない
態
(
てい
)
だった。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
チユウヤの陰謀は五十年間秘密に計画された
後
(
のち
)
、とうとう、チユウヤの
失策
(
しつさく
)
のために、
露顕
(
ろけん
)
することになつた。そして政府は、チユウヤ並びにジオシツを
逮捕
(
たいほ
)
せよといふ命令を出した。
日本の女
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
警察力のすべてをあげて
怪魔
(
かいま
)
の
追跡
(
ついせき
)
と
逮捕
(
たいほ
)
にとりかかった。
金属人間
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「かならず
逮捕
(
たいほ
)
してみせます」
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
かれは、所司代への密使をかねて、江戸南町奉行所の命をうけ、お綱の人相書を携えてその
逮捕
(
たいほ
)
に上方へ来た、敏腕の与力、
中西弥惣兵衛
(
なかにしやそべえ
)
である。
鳴門秘帖:06 鳴門の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ただちに、閣下から都の
蔡
(
さい
)
大臣へ、お飛脚は飛ぶし、また
済州
(
さいしゅう
)
奉行所へも、賊徒
逮捕
(
たいほ
)
の厳令が下ッてくるに相違ない
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
逮捕
(
たいほ
)
の令をうけて、世をしのんでいる身ではないのか。白昼、しかも、靫負庁へ、自分で行くとは」
平の将門
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“逮捕”の解説
逮捕(たいほ、en: arrest)とは、犯罪に関する被疑者の身体的拘束の一種。
逮捕の意味は各国での刑事手続の制度により大きく異なる。英米法における逮捕は裁判官に引致するための制度であり、日本法では勾留請求は逮捕とは異なる新たな処分とされているから、英米法の逮捕と日本法の逮捕とは全く制度を異にする。日本法における逮捕は捜査官のいる場所への引致である。
(出典:Wikipedia)
逮
常用漢字
中学
部首:⾡
11画
捕
常用漢字
中学
部首:⼿
10画
“逮捕”で始まる語句
逮捕状
逮捕令
逮捕監禁審問処罰