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車輪
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くるま
ふりがな文庫
“
車輪
(
くるま
)” の例文
それは
旅行馬車
(
タランタス
)
でもなければ
軽馬車
(
カリャースカ
)
でもなく、そうかといって
半蓋馬車
(
ブリーチカ
)
にも似ていないで、寧ろ上出来の西瓜に
車輪
(
くるま
)
を取りつけたような恰好をしていた。
死せる魂:02 または チチコフの遍歴 第一部 第二分冊
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
と、突如、
車輪
(
くるま
)
が砂利を噛むように、お廊下に沿った一部屋に、わらわらわらと人声が湧いて
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
宮は唯胸の
中
(
うち
)
を
車輪
(
くるま
)
などの
廻
(
めぐ
)
るやうに覚ゆるのみにて、誠にも
詐
(
いつはり
)
にも
言
(
ことば
)
を
出
(
いだ
)
すべき
術
(
すべ
)
を知らざりき。彼は犯せる罪の
終
(
つひ
)
に
秘
(
つつ
)
む
能
(
あた
)
はざるを悟れる如き
恐怖
(
おそれ
)
の為に
心慄
(
こころをのの
)
けるなり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
堅牢
(
けんらう
)
なる
鐵
(
てつ
)
の
檻
(
おり
)
をもつて
圍繞
(
かこ
)
まれ、
下床
(
ゆか
)
は
彈力性
(
だんりよくせい
)
を
有
(
いう
)
するクロー
鋼板
(
かうばん
)
で、
上部
(
じやうぶ
)
は
半面
(
はんめん
)
鐵板
(
てつぱん
)
に
蔽
(
おほ
)
はれ、
半面
(
はんめん
)
鐵檻
(
てつおり
)
をもつて
作
(
つく
)
られ、
鐵車
(
てつしや
)
は
都合
(
つごう
)
十二の
車輪
(
くるま
)
を
備
(
そな
)
へ、
其内
(
そのうち
)
六
個
(
こ
)
は
齒輪車
(
しりんしや
)
で
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
いつたいこの
定期市
(
ヤールマルカ
)
に何ひとつ無いといふ品があるだらうか!
車輪
(
くるま
)
に硝子に
樹脂
(
タール
)
に煙草、帯革、玉葱、そのほか百姓道具が一式……これでは財布に三十両あつても
ディカーニカ近郷夜話 前篇:03 ソロチンツイの定期市
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
▼ もっと見る
ごろごろと引き出されて、すぐどの方角へ向いたかはもとよりわからなかったが、それでも、しばらく行って橋を渡ったことは、箱へ伝わる
車輪
(
くるま
)
のひびきででもはっきりと知れた。
つづれ烏羽玉
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
未
(
ま
)
だ宵ながら松立てる門は一様に
鎖籠
(
さしこ
)
めて、
真直
(
ますぐ
)
に長く東より西に
横
(
よこた
)
はれる
大道
(
だいどう
)
は掃きたるやうに物の影を
留
(
とど
)
めず、いと
寂
(
さびし
)
くも
往来
(
ゆきき
)
の絶えたるに、例ならず
繁
(
しげ
)
き
車輪
(
くるま
)
の
輾
(
きしり
)
は、
或
(
あるひ
)
は
忙
(
せはし
)
かりし
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
やがてこの家の玄関へ乗りつけるらしい馬車の
車輪
(
くるま
)
の音がはっきり聞こえて、それから、ついに停ったらしい
三頭立
(
トロイカ
)
の癇の立った馬の荒い鼻嵐と重苦しい息切れが部屋の中まで響いて来たのである。
死せる魂:01 または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
“車輪”の解説
車輪(しゃりん、en: wheel)とは、車の輪。乗り物類の下にある円形の物体で、軸のまわりを回転し、地面上を容易に移動することを可能にする目的のもの。
(出典:Wikipedia)
車
常用漢字
小1
部首:⾞
7画
輪
常用漢字
小4
部首:⾞
15画
“車輪”で始まる語句
車輪麩
車輪状
車輪陣
車輪独楽