トップ
>
車力
>
しゃりき
ふりがな文庫
“
車力
(
しゃりき
)” の例文
車力
(
しゃりき
)
は「残念ですなア。
敵
(
かたき
)
をにがしてしまって……
常陸丸
(
ひたちまる
)
ではこの
近辺
(
きんぺん
)
で死んだ人がいくらもあるですぜ。
佐間
(
さま
)
では三人まであるですぜ」
田舎教師
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
かねて顔を
識
(
し
)
っている
車力
(
しゃりき
)
の百助というのが来合わせたので、二人はすぐに相談して、その熊の死骸を引っかついで逃げた。
半七捕物帳:29 熊の死骸
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
車力
(
しゃりき
)
のおろした書物がいっぱい積んである。三四郎がその中へ、向こうむきにしゃがんで、しきりに何か読み始めている。
三四郎
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
左官の小助、魚屋の長次、
車力
(
しゃりき
)
の正吉。小助は与平と同じ年ごろであり、長次と正吉は三十歳前後にみえた。
赤ひげ診療譚:07 おくめ殺し
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
名に負う
大家
(
たいけ
)
の事でございますから、お大名様方にもお
出入
(
でいり
)
が沢山ございまして、それが為めに奉公人も
多人数
(
たにんず
)
召使い、又
出方
(
でかた
)
車力
(
しゃりき
)
なども多分に河岸へ参りますゆえ
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
荷車の後押しをする
車力
(
しゃりき
)
の女房は男と同じような身仕度をして立ち働き、その
赤児
(
あかご
)
をば
捨児
(
すてご
)
のように砂の上に投出していると、その
辺
(
へん
)
には
痩
(
や
)
せた鶏が落ちこぼれた餌をも
𩛰
(
あさ
)
りつくして
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
も一人の平三は、
車力
(
しゃりき
)
の親方の子で『
菅原伝授手習鑑
(
すがわらでんじゅてならいかがみ
)
』の寺子屋、
武部源造
(
たけべげんぞう
)
の弟子ならば、こいつうろんと引っとらえと、
玄蕃
(
げんばん
)
が眼を
剥
(
む
)
きそうな、ひよわげで、
泥亀
(
すっぽん
)
に似た顔をしている。
旧聞日本橋:23 鉄くそぶとり(続旧聞日本橋・その二)
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
土工になるか人夫になるか
車力
(
しゃりき
)
になるか、それとも心の眼を
瞑
(
つぶ
)
って豚を屠るか、
総
(
すべ
)
ては内心の争闘の結果に
任
(
まか
)
せようと心の中に呟きながら、彼は首の無い蜻蛉を持ったまままた静かに歩き出した。
首を失った蜻蛉
(新字新仮名)
/
佐左木俊郎
(著)
と、鍛冶屋のお爺さんは
車力
(
しゃりき
)
を引いて町へ出かけました。
豚吉とヒョロ子
(新字新仮名)
/
夢野久作
、
三鳥山人
(著)
誰
(
だれ
)
を
捕
(
つら
)
まえても片仮名の
唐人
(
とうじん
)
の名を並べたがる。人にはそれぞれ専門があったものだ。おれのような数学の教師にゴルキだか
車力
(
しゃりき
)
だか見当がつくものか、少しは
遠慮
(
えんりょ
)
するがいい。
坊っちゃん
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
車力
(
しゃりき
)
や
馬方
(
うまかた
)
が多い時には五人も六人も休んで飯をくっている事もあった。
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
車力
(
しゃりき
)
鳶のもの
出方中
(
でかたじゅう
)
残らずで五両、其の外荷主様に戴いた御祝儀、
煤掃
(
すゝは
)
き歳暮お年玉何や
彼
(
か
)
や残らず帳面に付けてある処を番頭に寄せてもらったら、丁度三百両になるが、微塵も積れば山だのう
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
お婆さんの息子は
車力
(
しゃりき
)
だった。
旧聞日本橋:02 町の構成
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
“車力”の意味
《名詞》
車力(しゃりき)
荷車で荷物を運ぶことを仕事とする労働者。
(出典:Wiktionary)
“車力”の解説
車力(しゃりき)とは、平安時代中期から明治期頃まで、車両類を牽いて荷物の運搬を業としていた者。
(出典:Wikipedia)
車
常用漢字
小1
部首:⾞
7画
力
常用漢字
小1
部首:⼒
2画
“車”で始まる語句
車
車夫
車輪
車掌
車室
車前草
車蓋
車駕
車座
車内