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足調
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あしどり
ふりがな文庫
“
足調
(
あしどり
)” の例文
山内は顔を
真赤
(
まつか
)
にして会釈して、
不即不離
(
つかずはなれず
)
の間隔をとつて、いかにも窮屈らしい
足調
(
あしどり
)
で、十間許り
前方
(
まへ
)
をチヨコ/\と歩いた。
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
低い口笛を吹き吹きそつとくちづけの真似をしたり横向きに白い肌をみせびらかして私等の
足調
(
あしどり
)
を乱す気なのか、えたいの知れない蛇のやうな妖術者
小熊秀雄全集-02:詩集(1)初期詩篇
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
這麽事を出任せに口走つて見て、渠はヒョクリと立ち上り、杉の根方を彼方此方、態と興奮した樣な
足調
(
あしどり
)
で歩き出した。
赤痢
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
這麽
(
こんな
)
事を出任せに口走つて見て、渠はヒヨクリと立上り、杉の根方を
彼方此方
(
あちらこちら
)
、
態
(
わざ
)
と興奮した様な
足調
(
あしどり
)
で歩き出した。
赤痢
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
大跨に、
然
(
さ
)
うだ、菊池君は普通の
足調
(
あしどり
)
でなく、屹度大跨に歩く人だ。無雜作に大跨に歩く人だ。
菊池君
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
▼ もっと見る
声の
在所
(
ありか
)
を
覓
(
もと
)
むる如く、キヨロ/\と落着かぬ様に目を働かせて、径もなき
木蔭地
(
こさぢ
)
の湿りを、智恵子は樹々の間を
其方
(
そなた
)
に抜け
此方
(
こなた
)
に潜る。夢見る人の
足調
(
あしどり
)
とは是であらう。
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
大跨に、然うだ、菊池君は
普通
(
なみ
)
の
足調
(
あしどり
)
でなく、
屹度
(
きつと
)
大跨に歩く人だ。無雑作に大跨に歩く人だ。大跨に歩くから、時としてドブリと
泥濘
(
ぬかるみ
)
へ入る、石に
躓
(
つまづ
)
く、真暗な晩には溝にも
落
(
おつ
)
こちる。
菊池君
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
色沢
(
いろつや
)
の悪い顔を、
土埃
(
ほこり
)
と汗に汚なくして、小い竹行李
二箇
(
ふたつ
)
を
前後
(
まへうしろ
)
に肩に掛け、
紺絣
(
こんがすり
)
の
単衣
(
ひとへ
)
の裾を高々と端折り、重い物でも曳擦る様な
足調
(
あしどり
)
で、松太郎が初めて南の方からこの村に入つたのは
赤痢
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
彼の
頭脳
(
あたま
)
を支配してゐる、
種々
(
いろいろ
)
の
形象
(
かたち
)
と種々の色彩の
混雑
(
こんがらが
)
つた様な、何がなしに気を焦立せる重い圧迫も、彼の老ゆることなき空の色に吸ひ取られた様で、彼は
宛然
(
さながら
)
、
二十
(
はたち
)
前後の青年の様な
足調
(
あしどり
)
で
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
足
常用漢字
小1
部首:⾜
7画
調
常用漢字
小3
部首:⾔
15画
“足”で始まる語句
足
足袋
足許
足下
足音
足掻
足駄
足利
足蹴
足跡