トップ
>
贅言
>
ぜいげん
ふりがな文庫
“
贅言
(
ぜいげん
)” の例文
私は今ルクレチウスを紹介せんとするに当たってまずこの点に誤解のないように、わざわざ
贅言
(
ぜいげん
)
を費やす必要を感じる。
ルクレチウスと科学
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
更
(
ふ
)
くるに従って冷えまさる夜気が、自ら嚔を
誘
(
さそ
)
ったのであるということは、余情の範囲として
贅言
(
ぜいげん
)
を要せぬであろう。
古句を観る
(新字新仮名)
/
柴田宵曲
(著)
これは
贅言
(
ぜいげん
)
を費す迄もなく、その武器の優劣と言う点から言えば、手裏剣よりも短銃に七分の利がある筈でした。
旗本退屈男:02 第二話 続旗本退屈男
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
女房は余計な口さえ出さなければ、書生さんに持って往ってもらうのに、と、夫の
贅言
(
ぜいげん
)
が
小面憎
(
こづらにく
)
かった。
黄灯
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
此
(
この
)
山に就ては『山岳』第十年第三号に高頭君の詳細なる記文と撮影の写真とが載っているから、
茲
(
ここ
)
に
贅言
(
ぜいげん
)
を要しない訳であるが、私の所見をも少し附け加えたいと思う。
利根川水源地の山々
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
▼ もっと見る
それに、ルチアノやフローが乗っているかどうかは知らないが……とにかく、この二探検船の前途になに事かが起るということは、もうここで
贅言
(
ぜいげん
)
を費やすまでもないだろう。
人外魔境:08 遊魂境
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
『大検使たる
此方
(
このほう
)
が、差つかえなしと申すからには、無用な
贅言
(
ぜいげん
)
、お控えなさい』
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
一言
贅言
(
ぜいげん
)
を
挟
(
さしはさ
)
ませて下さるならば、読者も御承知のとおり浄土宗の総本山
巨刹
(
きょさつ
)
増×寺は、今より二十八年前の明治四十二年三月二日の夜半、風もなく火の気もなき黒本尊より突如怪火を発し
蒲団
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
絵画、漆器に関しては彼らの尽くした
莫大
(
ばくだい
)
の貢献についていうのはほとんど
贅言
(
ぜいげん
)
と思われる。絵画の一大派はその源を、茶人であり同時にまた
塗師
(
ぬし
)
、陶器師として有名な
本阿弥光悦
(
ほんあみこうえつ
)
に発している。
茶の本:04 茶の本
(新字新仮名)
/
岡倉天心
、
岡倉覚三
(著)
作後
贅言
(
ぜいげん
)
濹東綺譚
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
武門
(
ぶもん
)
の
氏神
(
うぢがみ
)
と
尊
(
あが
)
め奉つる事世の人の皆知る處なれば爰に
贅言
(
ぜいげん
)
せず因て當時將軍家より
社領
(
しやりやう
)
一萬石御
寄進
(
きしん
)
あり
斯
(
かゝ
)
る目出度御神なれば例年八月十五日御祭禮の
節
(
せつ
)
放生會
(
はうじやうゑ
)
の御
儀式
(
ぎしき
)
あり
近國
(
きんごく
)
近在
(
きんざい
)
より其日參詣なす者數萬人及び八幡山崎淀一口其近邊は
群集
(
ぐんじゆ
)
一方ならず
淀
(
よど
)
の城主稻葉丹後守殿より
毎年
(
まいねん
)
道普請
(
みちぶしん
)
等丈夫に申付られ當日は
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
科学上ではなんらかの画紀元的の進展を与えた新しい観念や学説がほとんど皆すぐれた頭脳の直観に基づくものであるという事は今さらに
贅言
(
ぜいげん
)
を要しない事であるにかかわらず
ルクレチウスと科学
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
いかにも眼八には、これ以上の
贅言
(
ぜいげん
)
をきく必要がない。
鳴門秘帖:05 剣山の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“贅言”の意味
《名詞》
無駄な言葉を言うこと。また、その言葉。
(出典:Wiktionary)
贅
漢検1級
部首:⾙
18画
言
常用漢字
小2
部首:⾔
7画
“贅”で始まる語句
贅沢
贅
贅澤
贅肉
贅沢三昧
贅沢品
贅六
贅物
贅美
贅沢家