“ぜいげん”の漢字の書き方と例文
語句割合
贅言100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
女房は余計な口さえ出さなければ、書生さんに持って往ってもらうのに、と、夫の贅言ぜいげん小面憎こづらにくかった。
黄灯 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
この山に就ては『山岳』第十年第三号に高頭君の詳細なる記文と撮影の写真とが載っているから、ここ贅言ぜいげんを要しない訳であるが、私の所見をも少し附け加えたいと思う。
利根川水源地の山々 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
それに、ルチアノやフローが乗っているかどうかは知らないが……とにかく、この二探検船の前途になに事かが起るということは、もうここで贅言ぜいげんを費やすまでもないだろう。
人外魔境:08 遊魂境 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)