賢二けんじ)” の例文
「おじさんのたこ、一ばんだこになれる?」と、北風きたかぜかれながら、あくまであおれわたったそら見上みあげて、賢二けんじがいいました。
北風にたこは上がる (新字新仮名) / 小川未明(著)
ふたりの男の子の、兄のほうは、壮一そういち君といって、中学二年生、弟のほうは、賢二けんじ君といって、小学校四年生でした。
鉄塔の怪人 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
いているのだな。また、田舎いなかおやから、おかねおくれと、いってきたのかしらん。」と、賢二けんじは、おもうと、かわいそうになりました。
北風にたこは上がる (新字新仮名) / 小川未明(著)
賢二けんじは、また、そんなことであろう、ここで自分じぶんていてはわるいとおもったので、づかれないようにして、おくはいってしまいました。
北風にたこは上がる (新字新仮名) / 小川未明(著)
賢二けんじくんは、これをつのはなんでもなかったが、ねずみのこの健気けなげ冒険ぼうけんたいして、じゃまをする気持きもちになれませんでした。
ねずみの冒険 (新字新仮名) / 小川未明(著)
いさむくんは、こういいました。賢二けんじくんは、だまって、ただ、ねずみのわたるのを身動みうごきもせずにじっと見守みまもっていました。
ねずみの冒険 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「ねずみがこんなことをするかなあ。」と、賢二けんじくんはこれをて、むしろあきれていました。
ねずみの冒険 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「あのはらっぱで、あんなことをしてあそばなければ、ころびもしなくて、よかったのだ。」と、としちゃんは、昨日きのう材木ざいもくがたくさんんであるうえを、吉雄よしおくんや、賢二けんじくんと
さびしいお母さん (新字新仮名) / 小川未明(著)