“けんじ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
賢二28.6%
堅持21.4%
健児14.3%
検事7.1%
剣璽7.1%
乾二7.1%
健兒7.1%
賢次7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ふたりの男の子の、兄のほうは、壮一そういち君といって、中学二年生、弟のほうは、賢二けんじ君といって、小学校四年生でした。
鉄塔の怪人 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
善のために悪を抑止よくしするの忍耐をもったなら——もちろんその理性の堅持けんじはやさしくはないが、ひとり画道にかぎらず何らか人生の明るい彼岸に達しられないはずはない。
人間山水図巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
五寮ごりょう健児けんじ意気高し。……
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
わたしは検事けんじと二人になった。じっとわたしの顔を見つめながらかれは、わたしが雌牛めうしをぬすんだとがで告発こくはつされていることをげた。
検事けんじがもしバルブレンのおかみさんを調べることになると、せっかくの雌牛めうしがちっとも不意ふいではなくなること
内侍所ないしどころ御櫃みひつ剣璽けんじ捧持ほうじなど、はや御立座に供奉ぐぶして、おん出でましのように拝されますが、もし、大元帥だいげんすいの大君が、ここに、おわしまさずとなったら、あとの義貞以下、われら将士は
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
剣璽けんじ(剣と鏡と天子の印)は、一条ノ右中将実益さねます揚梅あげうめノ右少将資持すけもちらがささげて、御使みつかいにたち、沿道には、折ふし入京していた近江の佐々木道誉どうよの兵が、例の、派手やかな軍装で立ちならんだ。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「廿四日。微雨。朝上陸。大病院下宿和島屋某へ著。本藩兵隊東京府迄引揚可申旨。尤明朝十字乗船之事。斎藤勘兵衛、河野乾二けんじ生口拡いくちひろめ病者為纏居残被仰付。」
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
此處こゝ往時むかし北越ほくゑつ名代なだい健兒けんじ佐々さつさ成政なりまさ別業べつげふ舊跡あとにして、いまのこれる築山つきやま小富士こふじびぬ。
蛇くひ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
私の父賢次けんじ(明治のはじめ改名の自由が許されるようになってから操と改め、約斎と号した)
故郷七十年 (新字新仮名) / 柳田国男(著)