“生口拡”の読み方と例文
読み方割合
いくちひろめ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
此中生口拡いくちひろめは文事を以て世に知られてゐる。拡、あざな充夫じうふ、酔仙と号した。文久元年に近世詩林一巻を刻し、末に七律一篇を載せてゐる。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
「廿四日。微雨。朝上陸。大病院下宿和島屋某へ著。本藩兵隊東京府迄引揚可申旨。尤明朝十字乗船之事。斎藤勘兵衛、河野乾二けんじ生口拡いくちひろめ病者為纏居残被仰付。」
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
「二十日。微晴。此夕右脇下打撲、痛甚、加之しかのみならず咳痰に而平臥。此間文礼子弘前御用行に付、渋江小野両氏尋訪じんばう相頼、並に菓子折進物す。生口拡いくちひろめ青森行に而前後立寄。」
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)