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請出
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うけだ
ふりがな文庫
“
請出
(
うけだ
)” の例文
「若旦那が、女遊びに身を打込むとか、
花魁
(
おいらん
)
を
請出
(
うけだ
)
して、内儀にされたといふなら、御主人は、あまりお小言も言はなかつたでせうね」
銭形平次捕物控:330 江戸の夜光石
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
数年前に吉州という評判の
名妓
(
めいぎ
)
を
請出
(
うけだ
)
し、ふっと姿をかくした
利左衛門
(
りざえもん
)
、それが、まさか、と思えども見れば見るほど、よく似ている。
新釈諸国噺
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
国に居る頃から夫が
馴染
(
なじみ
)
の若い芸者、その人は新橋で
請出
(
うけだ
)
されて行って、今は夫と一緒に住むとのことであった。
家:01 (上)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
私の手許へ置くと思うと、お前に油断が出るといけないから、精出して稼いで、この娘を
請出
(
うけだ
)
しに来るが宜いよ
文七元結
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
聞
(
きく
)
に喜八は
主
(
しう
)
の
爲
(
ため
)
妻を奉公に出し其給金にて
質
(
しち
)
を
請出
(
うけだ
)
し八十兩の金を見て
不※
(
ふと
)
出來心
(
できごころ
)
より其夜忍び入りて伊兵衞と云へる盜賊に右の八十兩を
貰
(
もら
)
ひし
迄
(
まで
)
現
(
あり
)
のまゝ
具
(
つぶさ
)
に
語
(
かた
)
りけるにぞ家主は始めて是を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
請出
(
うけだ
)
されて中屋へ入つたのは去年の秋、亭主の貫三郎が、浮氣を始めるのは、少し早過ぎると思つたら、これにはワケがあつたんですね、道樂の味を
銭形平次捕物控:280 華魁崩れ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
伊「それじゃア少尉もおなじことよ、お
前
(
めえ
)
も欲のねえ女じゃねえか、ハイと云って
請出
(
うけだ
)
されて見ねえな、立派な奥様と言われてよ、小女ぐれえ使って楽にしていかれるに」
根岸お行の松 因果塚の由来
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
近所で聞いてみると、大川屋の主人といふのは、働き盛りの四十男ですが、早く
配偶
(
つれあひ
)
を失ひ、先年吉原で馴染を重ねた
華魁
(
おいらん
)
を
請出
(
うけだ
)
して、親類の
承諾
(
しようだく
)
を得て後添に直しました。
銭形平次捕物控:008 鈴を慕う女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
世にはとんだ者に
騙
(
だま
)
されて、いくらも
苛
(
ひど
)
いめに
遭
(
あ
)
うものが多いのに、自分の思う所に
請出
(
うけだ
)
されて行って
御新造
(
ごしんぞ
)
に成ると云う、そんな結構な事は何うも誠にねえ、おや
是
(
こり
)
ゃア御免なさいましよ
松と藤芸妓の替紋
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
若い盛りで、私と飛んで落つこちになり、死ぬの生きるのと言ふ騷ぎをいたしましたが、俵屋の大旦那樣が可哀想だと仰しやつて、誰が袖を
請出
(
うけだ
)
して、私と添はせて下さいました。
銭形平次捕物控:253 猫の首環
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
それを近いうち
請出
(
うけだ
)
して女房にするから
帰
(
けえ
)
れと云うから、何うしても
帰
(
かえ
)
る事は出来ません、何うも江戸の
姉
(
ねえ
)
さん達やお
内儀
(
かみ
)
さん達にも沢山意見されて、田舎へ行っては半治さんに見捨られる
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「在所へ帰って
質
(
しち
)
に入れた田地を
請出
(
うけだ
)
し、年を取った母にも安心させたいから、それを返して下さいと、一年も前から二三度主人に掛け合いましたが、主人はどうしたことか返してくれません」
銭形平次捕物控:142 権八の罪
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
久「あの
此処
(
こゝ
)
にいらっしゃる鼈甲屋の旦那様に
請出
(
うけだ
)
されて帰って来たよ」
文七元結
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「在所へ歸つて
質
(
しち
)
に入れた田地を
請出
(
うけだ
)
し、年を老つた母にも安心させたいから、それを返して下さいと、一年も前から二三度主人にかけ合ひましたが、主人はどうしたことか返してくれません」
銭形平次捕物控:142 権八の罪
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
名妓誰袖を
請出
(
うけだ
)
して、宿の妻に直した當座は、少しばかり愼しんで居るやうでしたが、此春あたりから、又も昔の病ひが出たらしく、附き合ひとか義理とかいふ名前で、家をあけることが多くなり
銭形平次捕物控:280 華魁崩れ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
薄墨華魁に
現
(
うつつ
)
を抜かし、伝馬町で歌われた伊豆屋の身上をフイにしてしまって、乞食同様の姿になりながら、一度契った薄墨が忘られず、
請出
(
うけだ
)
されて人の女房になった後までも、落ぶれ果てた姿で
銭形平次捕物控:237 毒酒薬酒
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
お小夜は三年前まで三浦屋でお
職
(
しよく
)
を張つてゐたのを、上野の役僧某に
請出
(
うけだ
)
されて入谷に圍はれ、半年經たないうちに飛び出して、根岸の大親分の持物になりましたが、其處も
巧
(
たく
)
みに後足で砂を蹴つて
銭形平次捕物控:104 活き仏
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
お小夜は三年前まで三浦屋でお
職
(
しょく
)
を張っていたのを、上野の役僧某に
請出
(
うけだ
)
されて
入谷
(
いりや
)
に囲われ、半年経たないうちに飛び出して、根岸の大親分の持物になりましたが、そこも
巧
(
たく
)
みに後足で砂を蹴って
銭形平次捕物控:104 活き仏
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
請
常用漢字
中学
部首:⾔
15画
出
常用漢字
小1
部首:⼐
5画
“請”で始まる語句
請
請合
請取
請人
請負
請求
請待
請負師
請書
請宿