“請宿”の読み方と例文
読み方割合
うけやど100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
月末になると請宿うけやどの主人が来て、まことに相済まないがおたけに暇をくれといった。段々聞いてみると、彼女は果して妊娠六ヵ月であった。
二階から (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
人相書だけをたよりにするのは、いかにも心細いので、口入宿の富士屋や、請宿うけやどの若狭屋へ往って、色々問いただしたが、これと云う事実も聞き出されない。
護持院原の敵討 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
お手廻りのお世話をさせるために、江戸でお召抱えになったのがそのお藤さんで、当時はそんな邸向の奉公人ばかりを口入くちいれする請宿うけやどがあったのだそうです。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)