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誦
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そら
ふりがな文庫
“
誦
(
そら
)” の例文
そういう時には、曾ての日と同じく、人語も
操
(
あやつ
)
れれば、複雑な思考にも堪え得るし、
経書
(
けいしょ
)
の章句を
誦
(
そら
)
んずることも出来る。
山月記
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
この調子で行くと
御経
(
おきょう
)
の文句は、
梵
(
ぼん
)
音とか漢音とか、なるべく解らぬように
誦
(
そら
)
んじた方がもっともらしく聞えていい。
福沢先生の処世主義と我輩の処世主義
(新字新仮名)
/
大隈重信
(著)
隴西
(
ろうせい
)
の
李白
(
りはく
)
、
襄陽
(
じょうよう
)
の
杜甫
(
とほ
)
が出て、天下の能事を尽した後に
太原
(
たいげん
)
の
白居易
(
はくきょい
)
が
踵
(
つ
)
いで起って、古今の人情を
曲尽
(
きょくじん
)
し、
長恨歌
(
ちょうこんか
)
や
琵琶行
(
びわこう
)
は戸ごとに
誦
(
そら
)
んぜられた。
魚玄機
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
あこには何がはいっていて、
此処
(
ここ
)
には何がしまわれているかということまで、筒井は
誦
(
そら
)
んじていた。
津の国人
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
彼女は弱々しく立ちあがり、年とった体をこごめて祈りを
捧
(
ささ
)
げ、絶えず
祈祷書
(
きとうしょ
)
を読んでいたが、その手はしびれ、眼はおとろえて、読むことはできず、あきらかに
誦
(
そら
)
んじているのだった。
寡婦とその子
(新字新仮名)
/
ワシントン・アーヴィング
(著)
▼ もっと見る
「じゃあもう一つだけ——」杉本は何度も使った質問を
誦
(
そら
)
んじながら今度は子供の顔を注視するのであった。「モシオ前ノ友ダチガウッカリシテイテオ前ノ足ヲ踏ンダラオ前ハドウスルカ?」
白い壁
(新字新仮名)
/
本庄陸男
(著)
コルソオの大道にて戲謔能く人の
頤
(
おとがひ
)
を解きしは誰ぞ。アヌンチヤタが家にて即興の詩を
誦
(
そら
)
んじ座客を
驚
(
おどろか
)
しゝは誰ぞ。今は目に懺悔の色を帶び頬に死灰の痕を印して、殊勝なる行者と伍をなせり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
冥府の構造から、オシリス神の審判の順序から、神々の性行から、オシリス宮の七つの広間、二十一の塔の間やその守衛者の名前迄
悉
(
ことごと
)
く
誦
(
そら
)
んじている。だから彼の疑は、そんな事に就いてではない。
セトナ皇子(仮題)
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
誦
漢検1級
部首:⾔
14画
“誦”を含む語句
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口誦
読誦
誦経
復誦
諷誦
念誦
諳誦
朗誦
一誦
黙誦
讀誦
大誦
誦念
諷誦文
誦読
愛誦
吟誦
拝誦
伝誦
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