トップ
>
詐
>
いつは
ふりがな文庫
“
詐
(
いつは
)” の例文
身をも心をも
打委
(
うちまか
)
せて
詐
(
いつは
)
ることを知らざりし恋人の、忽ち敵の如く
己
(
おのれ
)
に
反
(
そむ
)
きて、
空
(
むなし
)
く他人に嫁するを見たる貫一が心は更に
如何
(
いか
)
なりけん。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
そを母上に語れば、母上は又友なる女どもに傳へ給ひき。そが中には、われまことにさる夢を見しにはあらねど、見きと
詐
(
いつは
)
りて語りしもありき。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
や云ひ出たるものならんかと一時は思はれけれども又
篤
(
とく
)
と
容子
(
ようす
)
を見らるゝに全く
詐
(
いつは
)
りにもあらぬことを
悟
(
さと
)
られ
殊
(
こと
)
に
慈善
(
じぜん
)
を第一に天下の爲下民の安全を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
かれここに
相武
(
さがむ
)
の國
四
に到ります時に、その國の造、
詐
(
いつは
)
りて白さく、「この野の中に大きなる沼あり。この沼の中に住める神、いとちはやぶる神
五
なり」
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
(四)真面目 彼は
詐
(
いつは
)
らんには余り聡明なり、
胡麻化
(
ごまか
)
さんには余り多感なり。自ら見る明故に詐る能はざる也。良心の刺撃太だ切、故に胡麻化す能はざるなり。
明治文学史
(新字旧仮名)
/
山路愛山
(著)
▼ もっと見る
平三はさすがに妹が悪かつたため予定を変更して帰つたのだと
詐
(
いつは
)
りを言ふ事は出来なかつた。
厄年
(新字旧仮名)
/
加能作次郎
(著)
曾て或る愚なる新聞記者はわが作品の二三をつなぎ合せて我が半生の
詐
(
いつは
)
りなき告白なりと思ひ、それによりて出たらめなる一文を草し麗々しくも三日に亙りて之を紙上に連載したり。
貝殻追放:008 「その春の頃」の序
(旧字旧仮名)
/
水上滝太郎
(著)
それで我々は決して利の高い金を安いと
詐
(
いつは
)
つて貸しはせんぞ。無抵当で貸すぢやから利が高い、それを承知で皆借るんじや。それが何で不正か、何で
汚
(
けがらはし
)
いか。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
白睨
(
にら
)
み付
覺
(
おぼ
)
え無しとは
白々
(
しら/″\
)
しき
詐
(
いつは
)
りなり去月廿七日小篠堤權現堂の
藪蔭
(
やぶかげ
)
に於て穀屋平兵衞を
切殺
(
きりころ
)
し金百兩を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
我身は舊に依りて衣食を要するに、平生の
蓄
(
たくはへ
)
をば病の爲めに用ゐ盡しぬれば、彼死を祕して、
詐
(
いつは
)
りて猶ほ生きたるものゝ如くし、又脂粉を塗りて場に上ることゝなりぬ。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
ここに天皇、答へ白したまはく、「高き
地
(
ところ
)
に登りて西の方を見れば、國は見えず、ただ大海のみあり」と白して、
詐
(
いつは
)
りせす神と思ほして、御琴を押し
退
(
そ
)
けて、控きたまはず、
默
(
もだ
)
いましき。
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
主
(
あるじ
)
は彼の
為人
(
ひととなり
)
を知りし
後
(
のち
)
、
如此
(
かくのごと
)
き人の
如何
(
いか
)
にして高利貸などや志せると疑ひしなり、貫一は
己
(
おのれ
)
の履歴を
詐
(
いつは
)
りて、如何なる失望の極身をこれに
墜
(
おと
)
せしかを告げざるなりき。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
報じさせんとの存意にて右樣の儀を申立久八の助命を願ひしことゝ
覺
(
おぼ
)
えり
詐
(
いつは
)
りを
構
(
かま
)
へ公儀を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
詐
常用漢字
中学
部首:⾔
12画
“詐”を含む語句
詐欺
詐欺師
譎詐
詐術
詐偽
詐偽師
詐取
詐言
詐称
偽詐
詐欺賭博
詐謀
嘘詐
騙詐
譎詐権謀
詐術師
欺詐
詐僞師
大詐偽
野天詐欺
...