“譎詐権謀”の読み方と例文
読み方割合
けっさけんぼう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この譎詐権謀けっさけんぼうだらけな乱世の下に、二十余年来も、おたがいに猜疑さいぎせず、違約せず、争わず、信義の交わりをつづけて来ただけでも、こんなうれしいことはないじゃないか。何の理窟や理由がろう。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
譎詐権謀けっさけんぼうを常道としているこの戦国に、二十年来、あざむかず、またあざむかれず、同盟のよしみを持ちつづけて来たものは、決して双方の利害だけによるものではない。信長も真実は知る人だった。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)