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言伝
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いいつた
ふりがな文庫
“
言伝
(
いいつた
)” の例文
旧字:
言傳
この一首の
言伝
(
いいつた
)
えが面白いので選んで置いたが、地方に出張する中央官人と、地方官と、遊行女婦とを配した短篇のような趣があって面白い歌である。
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
その種族の祖先がこの川の近所から生れたのであるという
言伝
(
いいつた
)
えがありますから、この種族について少し説明をしたいと思います。この種族の名はラブチェという。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
勿論
(
もちろん
)
この内にも、
狐狸
(
こり
)
とか他の動物の
仕業
(
しわざ
)
もあろうが、昔から
言伝
(
いいつた
)
えの、例の
逢魔
(
おうま
)
が
時
(
とき
)
の、九時から十一時、それに
丑満
(
うしみ
)
つというような嫌な時刻がある、この時刻になると、何だか
一寸怪
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
日蓮の生れた日に、鯛が二
尾
(
び
)
磯
(
いそ
)
に打ち上げられていたとかいう
言伝
(
いいつた
)
えになっているのです。それ以来村の漁師が鯛をとる事を遠慮して今に至ったのだから、浦には鯛が沢山いるのです。
こころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
急に御飯を食べさせると死ぬと
言伝
(
いいつた
)
えたのは疲労した人に不消化物を与えるなといった
戒
(
いまし
)
めです。運動の不足は最も人の
身体
(
からだ
)
に禁物ですが運動の過度もやはり禁物で、運動にも程と加減があります。
食道楽:冬の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
▼ もっと見る
これも
寄物
(
よりもの
)
の幾つかの信仰のように、海の
彼方
(
かなた
)
との心の
行通
(
ゆきかよ
)
いが、もとは常識であった
名残
(
なごり
)
ではないかどうか。出来るならば地図の上にその分布を
痕
(
あと
)
づけ、かつその
言伝
(
いいつた
)
えの種々相を分類してみたい。
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
竜
(
たつ
)
の
口
(
くち
)
と
称
(
とな
)
へて、
此処
(
ここ
)
から下の滝の
伏樋
(
ふせどい
)
に通ずるよし
言伝
(
いいつた
)
へる、……
危
(
あぶな
)
くはないけれど、
其処
(
そこ
)
だけは
除
(
よ
)
けたが
可
(
よ
)
からう、と、……こんな事には気軽な玉江が、つい
駆出
(
かけだ
)
して
仕誼
(
ことわり
)
を言ひに行つたのに
伯爵の釵
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
言
常用漢字
小2
部首:⾔
7画
伝
常用漢字
小4
部首:⼈
6画
“言”で始まる語句
言
言葉
言語
言下
言上
言草
言訳
言問
言出
言句