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見所
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みどころ
ふりがな文庫
“
見所
(
みどころ
)” の例文
私の経験では、初がつおは鎌倉
小坪
(
こつぼ
)
(漁師町)の浜に、小舟からわずかばかり揚がるそれを第一とする。その
見所
(
みどころ
)
は、今人と昔人と一致している。
いなせな縞の初鰹
(新字新仮名)
/
北大路魯山人
(著)
『そう、重宝でもない。
見所
(
みどころ
)
のある者故、物置小屋を直して、鍛冶小屋に与えてはおるが、若いし、容貌はよし、天才肌な男なので、女に好かれて困る』
山浦清麿
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そうすると娘がお
父
(
とっ
)
さま実は孝助殿の男振にも姿にも惚れたのではございません、
外
(
ほか
)
に
唯
(
たゞ
)
一つの
見所
(
みどころ
)
がありますからと
斯
(
こ
)
ういいますから、
何処
(
どこ
)
に見所があると聞きますと
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
夫人は庭から
紅
(
べに
)
と薄黄との
薔薇
(
ばら
)
を摘んで来て「二三日前の風と雨で花が皆
傷
(
いた
)
んで
仕舞
(
しま
)
ひました。
之
(
これ
)
でも庭
中
(
ぢゆう
)
での一番立派な花を切つた
積
(
つもり
)
ですが
斯
(
こ
)
んなに
見所
(
みどころ
)
がありません」
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
バキチ、きさまもだめなやつだ、よくよくだめなやつなんだ。もう少し
見所
(
みどころ
)
があると思ったのに牛につっかかれたくらいで
職務
(
しょくむ
)
も
忘
(
わす
)
れて
遁
(
に
)
げるなんてもう
今日限
(
きょうかぎ
)
り
免官
(
めんかん
)
だ。すぐ
服
(
ふく
)
をぬげ。
バキチの仕事
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
▼ もっと見る
芸者にしては
見所
(
みどころ
)
がある、心掛けのいい奴だと、あの人が感心するようだったら、そこは若ーさんも
肚
(
はら
)
のすわった男だから、この先きお前はんのためにも悪いはずはないにきまっている。
縮図
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
それに私共にては、
見所
(
みどころ
)
のありそうな馬には、昔の
掟
(
おきて
)
通り
白轡
(
しろくつわ
)
五十日、
差縄
(
さしなわ
)
五十日、
直鞍
(
すぐら
)
五十日を馬鹿正直に守って仕込ませました故に、
拍子
(
ひょうし
)
もわりあいによく出来ているつもりでござりまする
大菩薩峠:12 伯耆の安綱の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
主筋のお声がかりゆえ、よんどころなく
遣
(
つか
)
わさねばなどとお考えあそばさずに、その主筋のお方すら、仲に立って口をおきき遊ばす程、藤吉郎どのには、どこか
見所
(
みどころ
)
があるのでございます。
新書太閤記:02 第二分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
人間は
朴直
(
ぼくちょく
)
であって、腕は、お前の秘蔵弟子だけに
見所
(
みどころ
)
のある男であったが、不意に行方知れずになった、手を尽して捜索したが、どうもわからぬ、あの辺の海は危険な海であるから、ことによると
大菩薩峠:19 小名路の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
見
常用漢字
小1
部首:⾒
7画
所
常用漢字
小3
部首:⼾
8画
“見”で始まる語句
見
見惚
見物
見出
見下
見上
見送
見透
見做
見当