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製造場
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せいぞうば
ふりがな文庫
“
製造場
(
せいぞうば
)” の例文
今日
(
きょう
)
看
(
み
)
て過ぎた寺の門、
昨日
(
きのう
)
休んだ
路傍
(
ろぼう
)
の大樹もこの次再び来る時には
必
(
かならず
)
貸家か
製造場
(
せいぞうば
)
になっているに違いないと思えば
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
たちまち、
目
(
め
)
に、
工場
(
こうば
)
や、
製造場
(
せいぞうば
)
のある、にぎやかな
町
(
まち
)
が
見
(
み
)
え、また
船
(
ふね
)
の
出
(
で
)
たり、
入
(
はい
)
ったりする
港
(
みなと
)
がうかんできて、
見
(
み
)
るもの、
聞
(
き
)
くもの、すべてこれまで、
知
(
し
)
らなかったことばかりでした。
心は大空を泳ぐ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それ以来新しくこの都に建設せられた新しい文明は、汽車と電車と
製造場
(
せいぞうば
)
を造った代り、建築と称する大なる国民的芸術を全く滅してしまった。
霊廟
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
黒煙
(
こくえん
)
を吐く煉瓦づくりの
製造場
(
せいぞうば
)
よりも人情本の文章の方が面白く美しく、
乃
(
すなわ
)
ち遥に強い印象を与えたがためであろう。
夏の町
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
何処
(
どこ
)
からともなく
煤烟
(
ばいえん
)
の
煤
(
すす
)
が飛んで来て、何処という事なしに
製造場
(
せいぞうば
)
の機械の音が聞える。
すみだ川
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
実にこれらの美術をば
惜気
(
おしげ
)
もなく破壊して兵営や兵器の
製造場
(
せいぞうば
)
にしてしまったような英断壮挙の結果によって成ったものである事を、
今更
(
いまさら
)
の如くつくづくと思知るのであった。
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
四谷と赤坂両区の高地に挟まれたこの谷底の貧民窟は、堀割と
肥料船
(
こえぶね
)
と
製造場
(
せいぞうば
)
とを背景にする
水場
(
みずば
)
の貧家に対照して、坂と崖と樹木とを背景にする山の手の貧家の景色を代表するものであろう。
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
川向
(
かはむかう
)
は日の光の強い
為
(
ため
)
に
立続
(
たちつゞ
)
く
人家
(
じんか
)
の
瓦屋根
(
かはらやね
)
をはじめ一帯の
眺望
(
てうばう
)
がいかにも
汚
(
きたな
)
らしく見え、風に追ひやられた雲の列が
盛
(
さかん
)
に
煤煙
(
ばいえん
)
を
吐
(
は
)
く
製造場
(
せいぞうば
)
の
烟筒
(
けむだし
)
よりも
遥
(
はるか
)
に低く、動かずに層をなして
浮
(
うか
)
んでゐる。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
川向
(
かわむこう
)
は日の光の強いために立続く人家の
瓦屋根
(
かわらやね
)
をはじめ一帯の眺望がいかにも汚らしく見え、風に追いやられた雲の列が
盛
(
さかん
)
に
煤煙
(
ばいえん
)
を
吐
(
は
)
く
製造場
(
せいぞうば
)
の
烟筒
(
けむだし
)
よりも
遥
(
はるか
)
に低く、動かずに層をなして
浮
(
うか
)
んでいる。
すみだ川
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
製
常用漢字
小5
部首:⾐
14画
造
常用漢字
小5
部首:⾡
10画
場
常用漢字
小2
部首:⼟
12画
“製造”で始まる語句
製造
製造所
製造主
製造人
製造品
製造業
製造法
製造者
製造用具