“せいぞうば”の漢字の書き方と例文
語句割合
製造場100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
黒煙こくえんを吐く煉瓦づくりの製造場せいぞうばよりも人情本の文章の方が面白く美しく、すなわち遥に強い印象を与えたがためであろう。
夏の町 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
何処どこからともなく煤烟ばいえんすすが飛んで来て、何処という事なしに製造場せいぞうばの機械の音が聞える。
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
実にこれらの美術をば惜気おしげもなく破壊して兵営や兵器の製造場せいぞうばにしてしまったような英断壮挙の結果によって成ったものである事を、今更いまさらの如くつくづくと思知るのであった。