薄黄色うすきいろ)” の例文
とき袖崎そでさきつゞいて、背後うしろからならんでた五六だいくるまが、がら/\と川縁かはべりを、まちして通過とほりすぎる。看板かんばん薄黄色うすきいろが、まくけた舞臺ぶたいはしおもむきえた。
月夜車 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
うすかみむすがみに、きちんとなでつけて、衣紋えもんをすつとはせた……あの、えり薄黄色うすきいろで、してねずみあゐがかつた、艷々つや/\として底光そこびかりのする衣服きものに、なんにもない、しろい、丸拔まるぬきの紋着もんつき
浅茅生 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
おなじくつたちひさな薄黄色うすきいろふねかたちつらないたはなである。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)