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蔦蔓
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つたづる
ふりがな文庫
“
蔦蔓
(
つたづる
)” の例文
建築用
(
けんちくよう
)
の木材は火にて
燒
(
や
)
き切り又は打製
石斧
(
いしおの
)
にて
扣
(
たた
)
き
切
(
き
)
りしなるべし、是等を
括
(
くく
)
り合するには諸種の
繩
(
なわ
)
及び
蔦蔓
(
つたづる
)
の類を用ゐしなるべし
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
其
(
そ
)
の
苔蒸
(
こけむす
)
す
欄干
(
らんかん
)
を
葉
(
は
)
がくれに、
桁
(
けた
)
を
蔦蔓
(
つたづる
)
で
埋
(
う
)
めたのが、
前途
(
ゆくて
)
に
目
(
め
)
を
遮
(
さへぎ
)
るのに、
橋
(
はし
)
の
彼方
(
かなた
)
には、
大磐石
(
だいばんじやく
)
に
堰
(
せ
)
かれて、
急流
(
きうりう
)
と
奔湍
(
ほんたん
)
と、
左
(
ひだり
)
より
颯
(
さつ
)
と
打
(
う
)
ち、
右
(
みぎ
)
より
摚
(
だう
)
と
潜
(
くゞ
)
り、
真中
(
まんなか
)
に
狂立
(
くるひた
)
つて
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
赤い
煉瓦
(
れんが
)
造りの壁面を
蔦蔓
(
つたづる
)
がたんねんに
這
(
は
)
い繁ってしまっている。
母子叙情
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
クッヲロとは
蔦蔓
(
つたづる
)
の類を指すと云ふ。此名を直譯すれば蔦蔓の下の人となる。恐くは屋根を造る材料として多くの蔦蔓を用ゐたるを云ふならん。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
思ふに竪穴の中央に數本の柱を建て是に棟梁を結び付け、
周圍
(
しうゐ
)
より多くの
木材
(
もくざい
)
を寄せ掛け、其上を種々のもの、殊に
蕗
(
ふき
)
の
葉
(
は
)
にて覆ひ、
蔦蔓
(
つたづる
)
の類にて
綴
(
つづ
)
り合はせて住居を作り上けたるならん。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
蔦
漢検準1級
部首:⾋
14画
蔓
漢検準1級
部首:⾋
14画
“蔦”で始まる語句
蔦
蔦葛
蔦屋
蔦蘿
蔦紅葉
蔦王
蔦家
蔦之助
蔦衣
蔦座