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菽
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まめ
ふりがな文庫
“
菽
(
まめ
)” の例文
さうすると
麥
(
むき
)
を
刈
(
か
)
つた
跟
(
あと
)
の
菽
(
まめ
)
や
陸穗
(
をかぼ
)
が
渇
(
かつ
)
した
口
(
くち
)
へ
冷
(
つめ
)
たい
水
(
みづ
)
を
獲
(
え
)
た
樣
(
やう
)
に
勢
(
いきほひ
)
づいて、四五
日
(
にち
)
の
内
(
うち
)
に
青
(
あを
)
い
葉
(
は
)
を
以
(
もつ
)
て
畑
(
はたけ
)
の
土
(
つち
)
が
寸隙
(
すんげき
)
もなく
掩
(
おほ
)
はれる。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
左岸の農夫も
菽
(
まめ
)
を種ゑ、右岸の農夫も菽を作つた。然るに秋水大に漲つて左岸の堤防は決潰し、左岸の堤防の決潰した爲に右岸の堤防は決潰を免れたといふ事實が有る。
努力論
(旧字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
月代
(
つきしろ
)
や煮仕舞たる馬の
菽
(
まめ
)
広房
古句を観る
(新字新仮名)
/
柴田宵曲
(著)
人と
菽
(
まめ
)
とを同一に論ずることは出來ぬが、三代以上純粹の倫敦人は漸く羸弱に傾くといふ説の生じたるが如き事實は、たゞに都會生活の不良なる事を語るのみでは無く
努力論
(旧字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
其
(
そ
)
の
切
(
き
)
り
端
(
はし
)
は
其
(
そ
)
の
翌朝
(
よくあさ
)
各自
(
かくじ
)
が
自分
(
じぶん
)
の
田畑
(
たはた
)
をぐるりと
廻
(
まは
)
つては
菽
(
まめ
)
や
稻
(
いね
)
の
穗
(
ほ
)
や
其
(
そ
)
の
他
(
た
)
の
作物
(
さくもつ
)
を
佛
(
ほとけ
)
へ
供
(
そな
)
へるのであるが、
佛
(
ほとけ
)
も
其
(
そ
)
の
朝
(
あさ
)
野廻
(
のまは
)
りに
出
(
で
)
るのだといふので
其
(
その
)
佛
(
ほとけ
)
の
笠
(
かさ
)
に
供
(
そな
)
へるのだといふのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
▼ もっと見る
前に擧げた左岸の農夫が
菽
(
まめ
)
を植ゑて收穫を得ざりし場合に、其の農夫にして運命を怨み咎むるよりも、自ら責むるの念が強く、是我が智足らず、豫想密ならずして是の如きに至れるのみ
努力論
(旧字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
“菽(
豆
)”の解説
豆(まめ、en: Bean, Pulse)とは、マメ科植物の種子のことで、特に食用・加工用に利用される大豆、インゲンマメ、ヒヨコマメ、アズキ、ラッカセイなどの総称である。豆は菽穀類(しゅこくるい、en: Pulse crops)と言われ広義の穀物に含まれる。また日本語においては、小さいものや形の似たものを豆と表現する(後述)。
(出典:Wikipedia)
菽
漢検1級
部首:⾋
11画
“菽”を含む語句
菽麦
咳嗽菽豆
穀菽
菽乳羮
菽水
菽泉