般若はんにや)” の例文
譬喩ひゆを以ていふときは、をさなき立實論は阿含あごんの如く、かたよりたる主觀想論は般若はんにやの如く、先天立實論は法華涅槃ほつけねはんの如し。
柵草紙の山房論文 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
般若はんにや方等はうとうの谷、荒澤の谷、田母澤たもざはの谷、すべて美しいシインを到る處に開いた。瀧の多いのも無論その峽谷の色彩を複雜にしてゐるが、それよりも何よりも水の美しいのが好かつた。
日光 (旧字旧仮名) / 田山花袋(著)
みせけものかはだの、獅子頭しゝがしらきつねさるめん般若はんにやめん二升樽にしやうだるぐらゐな座頭ざとうくび、——いやそれしろをぐるりといて、亀裂ひゞはいつたかべ仰向あふむいたかたちなんぞあんま気味きみいものではなかつた。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
おかん 外道でも般若はんにやでも、質草はもう何にもないよ。
権三と助十 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
「また、もう、般若はんにやめんか? 讀んで見れば分る!」
泡鳴五部作:05 憑き物 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
黄金きんの眼をむく般若はんにやの女王は
展望 (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)