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背姿
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うしろすがた
ふりがな文庫
“
背姿
(
うしろすがた
)” の例文
幸村は、大助の
背姿
(
うしろすがた
)
を見、「昨日
誉田
(
ほんだ
)
にて痛手を負いしが、よわる
体
(
てい
)
も見えず、あの分なら最後に人にも笑われじ、心安し」
真田幸村
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
鶴沢宮歳
(
つるさわみやとし
)
とあるのを読んで、ああ、お師匠さん、と思う時、名の主は……早や次の
室
(
ま
)
の
葭戸越
(
よしどごし
)
、
背姿
(
うしろすがた
)
に、
薄
(
うっす
)
りと鉄瓶の湯気をかけて、
一処
(
ひとところ
)
浦の波が月に霞んだようであった。
浮舟
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
どこから伴れて来るだろうと思って、私は女の
背姿
(
うしろすがた
)
を
睨
(
にら
)
むように見守っていると、彼女は重ね箪笥の上に置いてあった長い箱を取り下ろして、
蓋
(
ふた
)
をあけて、その中から大きな京人形を取り出した。
黒髪
(新字新仮名)
/
近松秋江
(著)
草がくれの
径
(
こみち
)
遠く、小川流るる
谷間
(
たにあい
)
の
畦道
(
あぜみち
)
を、
菅笠
(
すげがさ
)
冠
(
かむ
)
りたる
婦人
(
おんな
)
の、
跣足
(
はだし
)
にて
鋤
(
すき
)
をば肩にし、小さき
女
(
むすめ
)
の
児
(
こ
)
の手をひきて
彼方
(
あなた
)
にゆく
背姿
(
うしろすがた
)
ありしが、それも杉の
樹立
(
こだち
)
に
入
(
い
)
りたり。
竜潭譚
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
草がくれの
径
(
こみち
)
遠く、小川流るる
谷間
(
たにあい
)
の
畦道
(
あぜみち
)
を、
菅笠
(
すげがさ
)
冠
(
かむ
)
りたる
婦人
(
おんな
)
の、
跣足
(
はだし
)
にて
鋤
(
すき
)
をば肩にし、小さき
女
(
むすめ
)
の
児
(
こ
)
の手をひきて
彼方
(
あなた
)
にゆく
背姿
(
うしろすがた
)
ありしが、それも杉の
樹立
(
こだち
)
に入りたり。
竜潭譚
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
背姿
(
うしろすがた
)
で
忙
(
せわ
)
しそうに、机の前なる
紅入友禅
(
べにいりゆうぜん
)
の
唐縮緬
(
とうちりめん
)
、水に撫子の
坐蒲団
(
すわりぶとん
)
を、するりと座敷の
真中
(
まんなか
)
へ持出したは、庭の小菊の紫を、垣から
覗
(
のぞ
)
く人の目には、
頸
(
うなじ
)
の雪も
紅
(
くれない
)
も、見え透くほどの浅間ゆえ
式部小路
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
背
常用漢字
小6
部首:⾁
9画
姿
常用漢字
小6
部首:⼥
9画
“背”で始まる語句
背後
背
背負
背中
背丈
背戸
背嚢
背向
背景
背馳