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肘枕
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ひぢまくら
ふりがな文庫
“
肘枕
(
ひぢまくら
)” の例文
富岡は
炬燵
(
こたつ
)
に寝そべつて
肘枕
(
ひぢまくら
)
をしてゐたが、
瞼
(
まぶた
)
のなかに、暗い森林のやうなものが浮んだ。
浮雲
(新字旧仮名)
/
林芙美子
(著)
私
(
わたし
)
は
休屋
(
やすみや
)
の
宿
(
やど
)
の
縁
(
えん
)
に——
床
(
ゆか
)
は
高
(
たか
)
く、
座敷
(
ざしき
)
は
廣
(
ひろ
)
し、
襖
(
ふすま
)
は
新
(
あたら
)
しい——
肘枕
(
ひぢまくら
)
して
視
(
なが
)
めて
居
(
ゐ
)
た。
十和田の夏霧
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
錢形の平次は、
肘枕
(
ひぢまくら
)
を解くと、起直つてたしなみの襟などを掻き合せます。
銭形平次捕物控:179 お登世の恋人
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
一昨年
(
いつさくねん
)
の
其
(
そ
)
の
時
(
とき
)
は、
翌日
(
よくじつ
)
、
半日
(
はんにち
)
、いや、
午後
(
ごご
)
三
時頃
(
じごろ
)
まで、
用
(
よう
)
もないのに、
女中
(
ぢよちう
)
たちの
蔭
(
かげ
)
で
怪
(
あやし
)
む
氣勢
(
けはひ
)
のするのが
思
(
おも
)
ひ
取
(
と
)
られるまで、
腕組
(
うでぐみ
)
が、
肘枕
(
ひぢまくら
)
で、やがて、
夜具
(
やぐ
)
を
引被
(
ひつかぶ
)
つてまで
且
(
か
)
つ
思
(
おも
)
ひ、
且
(
か
)
つ
惱
(
なや
)
み
雪霊記事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
肘
常用漢字
中学
部首:⾁
7画
枕
常用漢字
中学
部首:⽊
8画
“肘”で始まる語句
肘
肘掛
肘掛椅子
肘鉄砲
肘突
肘木
肘掛窓
肘鉄
肘壺
肘懸窓