“絶(だ)” の例文
春(はる)の夜(よ)の夢(ゆめ)のうき橋(はし)、と絶(だ)えする横(よこ)ぐもの空(そら)に東京(とうけう)を思(おも)ひ立(た)ちて、道(みち)よりもあれば新宿(しゆじゆく)までは腕車(くるま)がよしといふ、八王子(わうじ)までは汽車(きしや)の中(なか)、をりればやがて馬車(ばしや)にゆられて
ゆく雲 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
雨風のために夜はにぎやかな往来もさすがに人通りが絶え絶(だ)えだった。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
雨樋(あまどひ)からはぽとりぽとりと絶(た)え絶(だ)えに落つる水音(みづおと)
太陽の子 (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)
せめては師の君訪ひ来ませと待てど、立つ名は此処にのみならで、憚りあればにや音信(おとづれ)もなく、と絶(だ)えし中に千秋を重ねて、万代(よろづよ)いわふ新玉(あらたま)の、歳たちかへつて七日の日来(きた)りき
雪の日 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
葉子はなおも息気(いき)も絶(た)え絶(だ)えに
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)