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経巻
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きょうかん
ふりがな文庫
“
経巻
(
きょうかん
)” の例文
(——全山を取り詰め、山王二十一社を初め奉り、山上の中堂も、
坊舎堂塔
(
ぼうしゃどうとう
)
、すべての
伽藍
(
がらん
)
も
経巻
(
きょうかん
)
も霊仏も、ことごとく焼き払え)
新書太閤記:04 第四分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そこここに散乱したお
文櫃
(
ふみびつ
)
の中から、白蛇のようにうねり出ている
経巻
(
きょうかん
)
の
類
(
たぐ
)
いも見えます。それもやがて吹き巻く風にちぎられて、行方も知らず
鼠
(
ねずみ
)
色の中空へ立ち昇って参ります。
雪の宿り
(新字新仮名)
/
神西清
(著)
葎
(
むぐら
)
の中に日が射して、
経巻
(
きょうかん
)
に、蒼く月かと思う草の影が
映
(
うつ
)
ったが、見つつ進む内に、ちらちらと
紅
(
くれない
)
来
(
きた
)
り、
黄
(
き
)
来
(
きた
)
り、
紫
(
むらさき
)
去
(
さ
)
り、
白
(
しろ
)
過
(
す
)
ぎて、
蝶
(
ちょう
)
の
戯
(
たわむ
)
るる
風情
(
ふぜい
)
して、
偈
(
げ
)
に
斑々
(
はんはん
)
と
印
(
いん
)
したのは
薬草取
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
そこにはむらさきの小袖に
茶宇
(
ちゃう
)
の袴をつけた美少年が
殊勝
(
しゅしょう
)
げに
経巻
(
きょうかん
)
を
読誦
(
どくじゅ
)
している。
綺堂むかし語り
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
その看板の一つに、長い黒髪を下げた姫が
経巻
(
きょうかん
)
を持っているのがあった。その胸に書かれた「
中将湯
(
ちゅうじょうとう
)
」という文字を、
何
(
なに
)
げなしに一字ずつ読み下すと、彼女は突然私生児の定子の事を思い出した。
或る女:1(前編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
▼ もっと見る
正成の所持の品、
持仏
(
じぶつ
)
、
経巻
(
きょうかん
)
なども、一つの坑へ入れた。さらには、一トすじの菊水の旗もそえておく。
私本太平記:04 帝獄帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そこここに散乱したお
文櫃
(
ふみびつ
)
の中から、白蛇のやうにうねり出てゐる
経巻
(
きょうかん
)
の
類
(
たぐ
)
ひも見えます。それもやがて吹き巻く風にちぎられて、行方も知らず
鼠
(
ねずみ
)
色の中空へ立ち昇つて参ります。
雪の宿り
(新字旧仮名)
/
神西清
(著)
みずから
乱離
(
らんり
)
な
経巻
(
きょうかん
)
の
解
(
ほぐ
)
れをかぶって、深く沈み、息をこらしておいでになった。
私本太平記:04 帝獄帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“経巻”の意味
《名詞》
経巻(きょうかん)
経文を書いた巻物。
(出典:Wiktionary)
経
常用漢字
小5
部首:⽷
11画
巻
常用漢字
小6
部首:⼰
9画
“経”で始まる語句
経
経緯
経験
経帷子
経文
経綸
経師屋
経机
経過
経書