“文櫃”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふみびつ75.0%
ふばこ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ようやくに気をとり直してお文倉ふみぐらに入ってみますと、さしもうず高く積まれてありましたお文櫃ふみびつは、いずくへ持ち去ったものやら
雪の宿り (新字新仮名) / 神西清(著)
そこへ法然が訪ねて行って、自分の所存を述べて見ると、律師は総て物を云わないで聴いていたが、やがて内に立ち入って、文櫃ふみびつ十余合を取り出して法然の前に置き
法然行伝 (新字新仮名) / 中里介山(著)
また、それらの戦利品中には、袁紹の座側にあった物らしい金革きんかくの大きな文櫃ふばこなどもあった。曹操が開いてみると、幾束いくたばにもなった書簡が出てきた。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)