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納豆
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なつとう
ふりがな文庫
“
納豆
(
なつとう
)” の例文
父は痰を病んでから、いつのまにか何かの神に
願
(
ぐわん
)
を掛けて好きなものを断つことを
盟
(
ちか
)
つた。ただ、酒も飲まず
煙草
(
たばこ
)
も吸はぬ父は、つひに
納豆
(
なつとう
)
を食ふことを
罷
(
や
)
めた。
念珠集
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
汁椀
(
しるわん
)
は
手
(
て
)
に
取
(
と
)
つて、
椀
(
わん
)
の
腹
(
はら
)
を
左
(
ひだり
)
の
手
(
て
)
に
輕
(
かる
)
く
打
(
う
)
ちつけるやうにして
納豆
(
なつとう
)
を
平
(
たひら
)
にした。おつぎは
午餐
(
ひる
)
から
開墾地
(
かいこんち
)
へ
出
(
で
)
る
時
(
とき
)
、
菜
(
さい
)
にする
干納豆
(
ほしなつとう
)
を
汁椀
(
しるわん
)
へ
入
(
いれ
)
て
彼
(
かれ
)
の
爲
(
ため
)
に
膳
(
ぜん
)
を
据
(
す
)
ゑて
行
(
い
)
つたのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
「
雞
(
にはとり
)
納豆
(
なつとう
)
くつたつて
死
(
し
)
なねえ
内
(
うち
)
に
水
(
みづ
)
飮
(
の
)
ませりや
何
(
なん
)
ともねんだもの、
水
(
みづ
)
飮
(
の
)
ませりやそんなに
騷
(
さわ
)
ぐにやあたらねえ」
卯平
(
うへい
)
はいつて
自分
(
じぶん
)
でも
又
(
また
)
飮
(
の
)
ませた。
與吉
(
よきち
)
の
枕元
(
まくらもと
)
に三
人
(
にん
)
は
徹宵
(
よつぴて
)
眠
(
ねむ
)
らなかつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
みちのくの
仙台
(
せんだい
)
よりおくりくれしてふ
納豆
(
なつとう
)
を食む心しづけさ
つゆじも
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
“納豆”の意味
《名詞》
納 豆(なっとう)
「甘納豆」の略語。
煮た大豆に納豆菌を繁殖させて作る食品。(冬の季語)
(出典:Wiktionary)
“納豆”の解説
納豆(なっとう)は、煮る・蒸すなどして柔らかくした大豆を納豆菌によって発酵させた発酵食品。一般的に「糸引き納豆」を指す。菓子の一種である甘納豆とは異なる。世界各国に類似の食品が存在する(後述の「アジア」「アフリカ」参照)。
(出典:Wikipedia)
納
常用漢字
小6
部首:⽷
10画
豆
常用漢字
小3
部首:⾖
7画
“納豆”で始まる語句
納豆売
納豆汁
納豆賣
納豆雑炊