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空虚
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からつぽ
ふりがな文庫
“
空虚
(
からつぽ
)” の例文
その間に渠の頭脳は、
表面
(
うはつつら
)
だけ益々苛立つて来て、底の底の方が段々
空虚
(
からつぽ
)
になつて来る様な気分になつた。
病院の窓
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
寒さのとつつきのこの
空虚
(
からつぽ
)
な座敷の中は唯お互の心を一層
荒
(
すさま
)
しくさせるばかりだつた。
木乃伊の口紅
(旧字旧仮名)
/
田村俊子
(著)
晴代は変だと思つて、起ちあがつて函を卸して見たが、中は
空虚
(
からつぽ
)
になつてゐた。
のらもの
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
此二
(
このふたつ
)
の
悲劇
(
ひげき
)
が
終
(
をわ
)
つて
彼是
(
かれこれ
)
する
中
(
うち
)
、
大磯
(
おほいそ
)
へ
着
(
つ
)
くと
女中
(
ぢよちゆう
)
が三
人
(
にん
)
ばかり
老人夫婦
(
としよりふうふ
)
を
出迎
(
でむかへ
)
に
出
(
で
)
て
居
(
ゐ
)
て、
其
(
その
)
一人
(
ひとり
)
が
窓
(
まど
)
から
渡
(
わた
)
した
包
(
つゝみ
)
を
大事
(
だいじ
)
さうに
受取
(
うけと
)
つた。
其中
(
そのなか
)
には
空虚
(
からつぽ
)
の
折箱
(
をり
)
も三ツ
入
(
はひ
)
つて
居
(
ゐ
)
るのである。
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
さうして、部屋が、見たところ
空虚
(
からつぽ
)
なのに、氣づいた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
▼ もっと見る
しかしその中には誰もゐない 全く
空虚
(
からつぽ
)
だ
鳥料理:A Parody
(旧字旧仮名)
/
堀辰雄
(著)
美くしい
空虚
(
からつぽ
)
であつたのか
晶子詩篇全集拾遺
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
と同時に、腹の中が
空虚
(
からつぽ
)
になつた様でフラ/\とする。で、男の手を放して人々の
後
(
うしろ
)
に
蹲
(
しやが
)
んだ。
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
それでこんなに
空虚
(
からつぽ
)
なのかも知れん……
鳥料理:A Parody
(旧字旧仮名)
/
堀辰雄
(著)
空
常用漢字
小1
部首:⽳
8画
虚
常用漢字
中学
部首:⾌
11画
“空”で始まる語句
空
空地
空想
空洞
空腹
空家
空気
空嘯
空手
空蝉