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真個
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まったく
ふりがな文庫
“
真個
(
まったく
)” の例文
旧字:
眞個
真個
(
まったく
)
、其の
言
(
ことば
)
に違はないもんですから、主人も、客も、座を正して、其のいはれを聞かうと云つたの。
印度更紗
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
恁
(
こ
)
う
仰々
(
ぎょうぎょう
)
しく
言出
(
いいだ
)
すと、
仇
(
かたき
)
の
髑髏
(
しゃれこうべ
)
か、毒薬の
瓶
(
びん
)
か、と驚かれよう、
真個
(
まったく
)
の事を言ひませう、さしたる儀でない、
紫
(
むらさき
)
の
切
(
きれ
)
を掛けたなりで、一
尺
(
しゃく
)
三
寸
(
ずん
)
、
一口
(
ひとふり
)
の
白鞘
(
しらさや
)
ものの刀がある。
印度更紗
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
貴下
(
あなた
)
のお姿を見て、それから
心持
(
こころもち
)
が悪くなりましたって、
言通
(
ことばどお
)
りの事が、もし
真個
(
まったく
)
なら、どうして口へ出して言えますもんですか。
貴下
(
あなた
)
のお姿を見て、それから心持が悪く……
春昼後刻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
これが
空蝉
(
うつせみ
)
になって、二人は、裏の松山へ、湯どのから
消失
(
きえう
)
せたのではなかろうか——
些
(
ち
)
と
仰山
(
ぎょうさん
)
なようであるが
真個
(
まったく
)
……勝手を知った湯殿の外まで
密
(
そっ
)
と様子を見に行ったくらいです。
甲乙
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
お分りになり
憎
(
にく
)
うございましょうか
知
(
し
)
ら。……
一斉
(
いちどき
)
に、その何十人かの目が目ばかり出して
熟
(
じっ
)
と覗いたのです。
睜
(
みは
)
る、
瞬
(
またた
)
く、
瞳
(
ひとみ
)
が動く。……馬鹿々々しいが
真個
(
まったく
)
です。睜る、瞬く、瞳が動く。
甲乙
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
真個
(
まったく
)
です、その時戸を出たらば魔に
奪
(
と
)
られたに相違ありません。
甲乙
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
はじめは
串戯
(
じょうだん
)
らしかつたが、
後
(
のち
)
は
真個
(
まったく
)
誘
(
いざな
)
つた。
貴婦人
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「
真個
(
まったく
)
は、寝ていましたの……」
春昼後刻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
真
常用漢字
小3
部首:⽬
10画
個
常用漢字
小5
部首:⼈
10画
“真”で始まる語句
真
真似
真面目
真実
真直
真中
真紅
真暗
真赤
真鍮