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白頭
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はくとう
ふりがな文庫
“
白頭
(
はくとう
)” の例文
電気学会長である帝大工学部長の川山博士の
白頭
(
はくとう
)
や、珍らしく背広を着用に及んでいる
白皙
(
はくせき
)
長身
(
ちょうしん
)
の海軍技術本部長の
蓑浦
(
みのうら
)
中将や
国際殺人団の崩壊
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
それはその花が
済
(
す
)
んで実になると、それが
茎頂
(
けいちょう
)
に集合し白く
蓬々
(
ほうほう
)
としていて、あたかも
翁
(
おきな
)
の
白頭
(
はくとう
)
に似ているから、それでオキナグサとそう呼ぶのである。
植物知識
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
路
寂寞
(
じゃくまく
)
と
古今
(
ここん
)
の春を
貫
(
つらぬ
)
いて、花を
厭
(
いと
)
えば足を着くるに地なき
小村
(
こむら
)
に、婆さんは
幾年
(
いくねん
)
の昔からじゃらん、じゃらんを数え尽くして、
今日
(
こんにち
)
の
白頭
(
はくとう
)
に至ったのだろう。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
のみならず毎日出社すべき義務さへも
強
(
し
)
ひようとはしない。これは官等の高下をも明かにしない予にとつて、
白頭
(
はくとう
)
と共に勅任官を
賜
(
たまは
)
るよりは
遙
(
はるか
)
に居心の好い位置である。
入社の辞
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
遼東
(
りょうとう
)
に
白頭
(
はくとう
)
の
豕
(
いのこ
)
を珍しがりたる如く、屑屋先生は白菊を余り御覧なされぬ者と相見え候。
人々に答ふ
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
▼ もっと見る
これは官等の高下をも明かにしない予にとって、
白頭
(
はくとう
)
と共に勅任官を賜るよりは遥に
居心
(
いごこち
)
の好い位置である。この意味に於て、予は予自身の為に心から予の入社を祝したいと思う。
艸木虫魚
(新字新仮名)
/
薄田泣菫
(著)
この世に生まれるのは解けぬ謎を、押しつけられて、
白頭
(
はくとう
)
に
儃佪
(
せんかい
)
し、
中夜
(
ちゅうや
)
に
煩悶
(
はんもん
)
するために生まれるのである。親の謎を解くためには、自分が親と同体にならねばならぬ。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
保吉はちょいと苦笑したまま、洗面台の前へ手を洗いに行った。その時ふと
鏡
(
かがみ
)
を見ると、驚いたことにタウンゼンド氏はいつのまにか美少年に変り、保吉自身は腰の曲った
白頭
(
はくとう
)
の老人に変っていた。
保吉の手帳から
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
春秋
(
しゅんじゅう
)
に指を折り尽して、
白頭
(
はくとう
)
に
呻吟
(
しんぎん
)
するの
徒
(
と
)
といえども、一生を回顧して、閲歴の波動を順次に点検し来るとき、かつては微光の
臭骸
(
しゅうがい
)
に
洩
(
も
)
れて、
吾
(
われ
)
を忘れし、
拍手
(
はくしゅ
)
の
興
(
きょう
)
を
喚
(
よ
)
び起す事が出来よう。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
“白頭”の意味
《名詞》
白髪の頭。
白い頭。
(出典:Wiktionary)
白
常用漢字
小1
部首:⽩
5画
頭
常用漢字
小2
部首:⾴
16画
“白頭”で始まる語句
白頭翁
白頭巾
白頭猿
白頭宰相