“儃佪”の読み方と例文
読み方割合
せんかい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
またある人は知りがたく、解しがたき故に無限の域に儃佪せんかいして、縹緲ひょうびょうのちまたに彷徨ほうこうすると形容するかも知れぬ。何と云うも皆その人の自由である。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
この世に生まれるのは解けぬ謎を、押しつけられて、白頭はくとう儃佪せんかいし、中夜ちゅうや煩悶はんもんするために生まれるのである。親の謎を解くためには、自分が親と同体にならねばならぬ。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)