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白布
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はくふ
ふりがな文庫
“
白布
(
はくふ
)” の例文
冷水
(
れいすい
)
をたたえた
手桶
(
ておけ
)
に
小柄杓
(
こびしゃく
)
、それに、
汗
(
あせ
)
どめの
白布
(
はくふ
)
をそえてはこんできた若い
武士
(
ぶし
)
がある。一同にその使用をすすめたのち
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
品川氏はそう云って、又瓶の置いてある所へ立って行って、入念に検査していたが、やがて、深い溜息と共に、瓶の
白布
(
はくふ
)
を元の様にかぶせて
猟奇の果
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
一彦は寝そべったまま
白布
(
はくふ
)
を手にして振り、爺さんはしきりに炭焼竈の煙をさかんにあげて飛行機の方に
相図
(
あいず
)
をしました。
怪塔王
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
これを一か月間に
白布
(
はくふ
)
一反ずつ
長尺
(
ちょうじゃく
)
に織りあげさせ、
布
(
ぬの
)
の端にその村の地名を書き、それぞれ役人があずかりおいて、命令によってただちに
駅送
(
えきそう
)
する。
丹下左膳:03 日光の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
そこまで聞くと、半身を
白布
(
はくふ
)
で巻いて、ウンウン
唸
(
うな
)
っていた新助は、いきなり起上がって
這
(
は
)
い出そうとしました。
銭形平次捕物控:023 血潮と糠
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
『
飯
(
めし
)
を
食
(
くは
)
せろ!』と銀之助は
忌々
(
いま/\
)
しさうに言つて、
白布
(
はくふ
)
の
覆
(
か
)
けてある長方形の食卓の前にドツカと
坐
(
す
)
はつた。
節操
(新字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
白布
(
はくふ
)
に被はれたる牧に羊の迷ふが如きもあり。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
木
(
こ
)
の
葉
(
は
)
がくれに
白布
(
はくふ
)
を
懸
(
か
)
けて
居
(
お
)
りました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
その黒い影の手には、
白布
(
はくふ
)
を丸めた様なものが握られていた。それが矢の様な素早さで、青年の顔の前に飛びついて行った。
妖虫
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
白布
(
はくふ
)
で、目をふさがれている
法師
(
ほうし
)
すがたは、その時、顔をあげ、
肩
(
かた
)
をゆすぶッて、なにやら、
無念
(
むねん
)
そうに
叫
(
さけ
)
ぼうとしたが
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
言っているうちに、大粒の水がバラバラと舟板を打ったかと思うと、ぞっと襟元が冷え渡って、一時に天地をつなぐ
白布
(
はくふ
)
の
滝
(
たき
)
河づらをたたき、
飛沫
(
しぶき
)
にくもる深夜の雨だ。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
そして、なおもその附近には、手の形らしい
血痕
(
けっこん
)
が、いくつも、べたべたと
白布
(
はくふ
)
のうえについていた。そこは、ちょうど、あのうつくしい花籠がおいてあった前あたりであった。
爆薬の花籠
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
六畳の奥の間に、初代はもう
仏
(
ほとけ
)
になって横わっていた。全身に白い布が覆われ、その前に
白布
(
はくふ
)
をかけた机を据えて、小さな
蝋燭
(
ろうそく
)
と線香が立ててあった。
孤島の鬼
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
一方の壁に映写用の
白布
(
はくふ
)
が張ってあり、器械類、簡単な椅子テーブルなどがゴチャゴチャと並んでいる。
魔術師
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
波越氏はそれを聞くと、ハッとした様に立上って、窓際に近づき、瓶の覆いの
白布
(
はくふ
)
を取りのけて見た。同時に「アッ」という叫声。瓶の底に、一本の指が切離されて、フワフワと漂っている。
猟奇の果
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
“白布”の意味
《名詞》
白布(はくふ / しらぬの / しろぬの)
白い布。
(出典:Wiktionary)
白
常用漢字
小1
部首:⽩
5画
布
常用漢字
小5
部首:⼱
5画
“白布”で始まる語句
白布高湯