畜生ちきしやう)” の例文
乞食野郎奴こちきやらうめ親爺おやぢやがれ、われこた醫者いしやれてくぜにつてけつかつて、此處ここさは一でもやがんねえ畜生ちきしやうだから、ろう。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
畜生ちきしやう!』とお大は無上に胸が焦燥いら/\して、『莫迦にしてら』と突拍子な聲を出しながら、スタ/\歩出す。
絶望 (旧字旧仮名) / 徳田秋声(著)
畜生ちきしやう奴! 私はつと立つて電燈をパツとその方へ向けた。薄緑色の生絹きぎぬの笠を透かして青く漉されたオスラムの燭光が二階から出窓を斜めに暗い隣の屋根へさつとす。
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
此處ここらのうまだつてろえ、博勞節ばくらうぶしかどつあきでやつたつくれえまやなか畜生ちきしやう身體からだゆさぶつて大騷おほさわぎだな」かれひとりで酒席しゆせきにぎはした。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
『チヨツうるさ畜生ちきしやうだね。いくら啼いたつて、もううちにや米なんざ一粒だつて有りやしないよ。お前よりか、此方こつち餘程よつぽどひもじいや。』と呶鳴どなりながら、火鉢と三味線の外、なんにもないうへへ上つて行く。
絶望 (旧字旧仮名) / 徳田秋声(著)
其麽そんなにおめえ、畜生ちきしやうだなんて、もとももしねえで」と先刻さつき服裝みなりばあさんがたしなめるやうにいつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)