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畜生
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ちきしやう
ふりがな文庫
“
畜生
(
ちきしやう
)” の例文
乞食野郎奴
(
こちきやらうめ
)
、
汝
(
わ
)
ツ
等
(
ら
)
が
親爺
(
おやぢ
)
は
見
(
み
)
やがれ、
汝
(
われ
)
こた
醫者
(
いしや
)
さ
連
(
つ
)
れてく
錢
(
ぜに
)
持
(
も
)
つてけつかつて、
此處
(
ここ
)
さは一
度
(
ど
)
でも
來
(
き
)
やがんねえ
畜生
(
ちきしやう
)
だから、
見
(
み
)
ろう。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
『
畜生
(
ちきしやう
)
!』とお大は無上に胸が
焦燥
(
いら/\
)
して、『莫迦にしてら』と突拍子な聲を出しながら、スタ/\歩出す。
絶望
(旧字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
畜生
(
ちきしやう
)
奴! 私はつと立つて電燈をパツとその方へ向けた。薄緑色の
生絹
(
きぎぬ
)
の笠を透かして青く漉されたオスラムの燭光が二階から出窓を斜めに暗い隣の屋根へさつと
射
(
さ
)
す。
桐の花
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
「
此處
(
ここ
)
らの
馬
(
うま
)
だつて
見
(
み
)
ろえ、
博勞節
(
ばくらうぶし
)
門
(
かど
)
ツ
先
(
つあき
)
でやつたつ
位
(
くれえ
)
厩
(
まや
)
ん
中
(
なか
)
で
畜生
(
ちきしやう
)
身體
(
からだ
)
ゆさぶつて
大騷
(
おほさわ
)
ぎだな」
彼
(
かれ
)
は
獨
(
ひと
)
りで
酒席
(
しゆせき
)
を
賑
(
にぎは
)
した。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
『チヨツ
煩
(
うるさ
)
い
畜生
(
ちきしやう
)
だね。いくら啼いたつて、もう
宅
(
うち
)
にや米なんざ一粒だつて有りやしないよ。お前よりか、
此方
(
こつち
)
が
餘程
(
よつぽど
)
餒
(
ひもじ
)
いや。』と
呶鳴
(
どな
)
りながら、火鉢と三味線の外、
何
(
なん
)
にもない
上
(
うへ
)
へ上つて行く。
絶望
(旧字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
▼ もっと見る
「
其麽
(
そんな
)
におめえ、
畜生
(
ちきしやう
)
だなんて、
手
(
て
)
もとも
見
(
み
)
もしねえで」と
先刻
(
さつき
)
の
服裝
(
みなり
)
の
好
(
い
)
い
婆
(
ばあ
)
さんが
窘
(
たしな
)
めるやうにいつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
“畜生”の解説
とは、仏教において、鳥・獣・虫・魚などの全ての人間以外の動物のこと。sa: tiryañcは底栗車と音写する。、とも訳される。衆生の生存の状態を五道や六道とするうちで、畜生の世界を指す畜生道は三悪道(三悪趣)のひとつ。
(出典:Wikipedia)
畜
常用漢字
中学
部首:⽥
10画
生
常用漢字
小1
部首:⽣
5画
“畜生”で始まる語句
畜生奴
畜生道
畜生女
畜生等
畜生腹
畜生同然
畜生保護令