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田舎武士
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いなかざむらい
ふりがな文庫
“
田舎武士
(
いなかざむらい
)” の例文
旧字:
田舍武士
ままよ、どうせ
田舎武士
(
いなかざむらい
)
に作ってきた
風体
(
ふうてい
)
、かまうものか、といった調子で、かれはズカリとそこへ入って
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そんな
田舎武士
(
いなかざむらい
)
の心にも、好色的な風流気があって、美人を多く
妻妾
(
さいしょう
)
として集めたい望みを持っているのである。少弐家の姫君のことを大夫の監は聞きつけて
源氏物語:22 玉鬘
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
「いやなに、
情夫
(
まぶ
)
は引け過ぎと申すで、そう急ぐこともござらぬ、はっはっは」と相手は少しも動じない。「それとも、惚れて通うに
田舎武士
(
いなかざむらい
)
は邪魔だといわるるか」
つづれ烏羽玉
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
「さても、経遠、兼康、今朝方、成親卿に対する振舞は余りにも礼儀知らずであったぞ。重盛の耳に入ることを考えてはいなかったのか、
田舎武士
(
いなかざむらい
)
はいたし方ないものだのう」
現代語訳 平家物語:02 第二巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
……それよりも
楠
(
くすのき
)
氏の姫が、
田舎武士
(
いなかざむらい
)
をなぶるらしい。——大森彦七——
傍
(
そば
)
へ寄ると、——
便
(
びん
)
のういかがや——と
莞爾
(
にっこり
)
して、直ぐふわりと肩にかかりそうで、不気味な
中
(
うち
)
にも背がほてった。
白花の朝顔
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
おりから関東武士の面目というものは、旗本の間にはなく、譜代大名の中にもなく、
辛
(
かろ
)
うじて彼ら
田舎武士
(
いなかざむらい
)
の間に残って、そして
潮
(
うしお
)
の湧くような意気組みの西国武士に当ることになったのです。
大菩薩峠:03 壬生と島原の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
贈太政大臣信長の婿たる此の忠三郎がよし無き
田舎武士
(
いなかざむらい
)
の
我武者
(
がむしゃ
)
共をも、事と品によりては相手にせねばならぬ、おもしろからぬ
運命
(
はめ
)
に立至ったが
忌々
(
いまいま
)
しい、と胸中の
欝
(
うつ
)
をしめやかに
洩
(
も
)
らした。
蒲生氏郷
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
田舎武士
(
いなかざむらい
)
などに
嫁
(
とつ
)
がせておしまいすることなどは堪えうることでないと思っていることも知らずに、自身の力を過信している監は、手紙を書いて送ってきたりするのである。
源氏物語:22 玉鬘
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
往来
(
おうらい
)
をみていると、
宿
(
やど
)
をとれずにかけあっている
田舎武士
(
いなかざむらい
)
や、
酒気
(
しゅき
)
をおびている
町人
(
ちょうにん
)
や、
連
(
つ
)
れをよんでいる
百姓
(
ひゃくしょう
)
や、えッさえッさと
早駕
(
はやかご
)
で、おくればせに
遠地
(
えんち
)
から
馳
(
か
)
けつけてくる
試合
(
しあい
)
の
参加者
(
さんかしゃ
)
。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
田
常用漢字
小1
部首:⽥
5画
舎
常用漢字
小5
部首:⼈
8画
武
常用漢字
小5
部首:⽌
8画
士
常用漢字
小5
部首:⼠
3画
“田舎”で始まる語句
田舎
田舎者
田舎漢
田舎道
田舎家
田舎娘
田舎訛
田舎町
田舎侍
田舎路