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田畑
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でんぱた
ふりがな文庫
“
田畑
(
でんぱた
)” の例文
永年
(
ながねん
)
の繁盛ゆえ、かいなき
茶店
(
ちゃみせ
)
ながらも利得は積んで山林
田畑
(
でんぱた
)
の幾町歩は内々できていそうに思わるれど、ここの
主人
(
あるじ
)
に一つの癖あり
置土産
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
車「
私
(
わし
)
だって元は百姓でがんすから、
肥
(
こい
)
の
臭
(
くさ
)
いのは知って居りやんすが、
此処
(
こゝ
)
は沼ばかりで
田畑
(
でんぱた
)
はねえから肥の
臭
(
にお
)
いはねえのだが、
酷
(
ひど
)
く臭う」
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
宇津木の家は代々の千人同心で、山林
田畑
(
でんぱた
)
の産も相当あって、その上に、川を隔てて沢井の道場と
双
(
なら
)
び立つほどの剣術の道場を開いております。
大菩薩峠:01 甲源一刀流の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
呼寄
(
よびよせ
)
父樣
(
とゝさま
)
死なれし以來種々不幸が
打續
(
うちつゞき
)
斯
(
かく
)
貧窮
(
ひんきう
)
となりしこと如何にも殘念なれば其方
何卒
(
なにとぞ
)
辛抱
(
しんばう
)
して
田畑
(
でんぱた
)
も元の如くに取
戻
(
もど
)
し河口九郎右衞門が
名跡
(
みやうせき
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
実に惨憺たる
状態
(
ありさま
)
を呈した事があった。春から夏にかけての長い間に一滴の雨すら降らず、毎日毎日の日照り続きで
田畑
(
でんぱた
)
の作物は皆枯死してしまう有様であった。
現代語訳 方丈記
(新字新仮名)
/
鴨長明
(著)
▼ もっと見る
孟子の
所謂
(
いわゆる
)
恒産無き者は恒心無しとでも
謂
(
い
)
うものか、多少でも財産や
田畑
(
でんぱた
)
のある者は
左程
(
さほど
)
でもないようだが、その他の奴等に至っては、どれもこれも、汗水流して少しばかりの金を儲けるよりは
本州横断 癇癪徒歩旅行
(新字新仮名)
/
押川春浪
(著)
数多い
雇人
(
やといにん
)
をタタキ放し同様にして追出してしまい、有る限りの
田畑
(
でんぱた
)
をソレゾレ有利な条件で小作に附け、納まりの悪い小作人の所有の田畑は容赦なく法律にかけて、自分の名前に書換えて行った。
巡査辞職
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
「
田畑
(
でんぱた
)
でもあるか」
海神に祈る
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
叔父の家はその土地の豪家で、山林
田畑
(
でんぱた
)
をたくさん持って、家に使う
男女
(
なんにょ
)
も常に七八人いたのである。僕は僕の
少年
(
こども
)
の時代をいなかで過ごさしてくれた父母の好意を感謝せざるを得ない。
少年の悲哀
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
さて此の医者の
知己
(
ちかづき
)
で、
根津
(
ねづ
)
の
清水谷
(
しみずだに
)
に
田畑
(
でんぱた
)
や貸長屋を持ち、その
上
(
あが
)
りで
生計
(
くらし
)
を立てゝいる浪人の、
萩原新三郎
(
はぎわらしんざぶろう
)
と申します者が有りまして、
生
(
うま
)
れつき
美男
(
びなん
)
で、年は二十一歳なれどもまだ妻をも
娶
(
めと
)
らず
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
“田畑”の意味
《名詞》
田畑(たはた、たはたけ、でんぱた、でんばた)
田と畑。田んぼや畑など作物を育てる耕地。
(出典:Wiktionary)
田
常用漢字
小1
部首:⽥
5画
畑
常用漢字
小3
部首:⽥
9画
“田畑”で始まる語句
田畑小兵衛