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瓜二
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うりふた
ふりがな文庫
“
瓜二
(
うりふた
)” の例文
顔形、それは老若の違いこそはあるが、ほとほと前の婦人と
瓜二
(
うりふた
)
つで……ちと軽卒な判断だが、だからこの二人は多分
母子
(
おやこ
)
だろう。
武蔵野
(新字新仮名)
/
山田美妙
(著)
すると、山に登ったときの自分に
瓜二
(
うりふた
)
つの男が目に入った。自分同様、いかにもものぐさらしいし、じっさい、ぼろをまとっているところはおなじだった。
リップ・ヴァン・ウィンクル:ディードリッヒ・ニッカボッカーの遺稿
(新字新仮名)
/
ワシントン・アーヴィング
(著)
顔さえも個別的の特色を備えて真実の意味にて
瓜二
(
うりふた
)
つというものはないのに、まして、刻々に移動する思想は、個人の自発的なものほど個性の色彩が著しく
激動の中を行く
(新字新仮名)
/
与謝野晶子
(著)
玉枝とよばれたこの女は、その美貌や肉づきでは、ほとんどあの花世と変りがないほど
瓜二
(
うりふた
)
つであるが、ただ口をきくと、その
語音
(
ごいん
)
はまるで花世とは違っている。
牢獄の花嫁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「叔母さんまた奮発して、宵子さんと
瓜二
(
うりふた
)
つのような子を
拵
(
こしら
)
えてちょうだい。
可愛
(
かわい
)
がって上げるから」
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
少
(
すこ
)
し
高過
(
たかす
)
ぎるくらゐに
鼻筋
(
はなすぢ
)
がツンとして、
彫刻
(
てうこく
)
か、
練
(
ねり
)
ものか、
眉
(
まゆ
)
、
口許
(
くちもと
)
、はつきりした
輪郭
(
りんくわく
)
と
云
(
い
)
ひ、
第一
(
だいいち
)
櫻色
(
さくらいろ
)
の、あの、
色艶
(
いろつや
)
が、——
其
(
それ
)
が——
今
(
いま
)
の、あの
電車
(
でんしや
)
の
婦人
(
ふじん
)
に
瓜二
(
うりふた
)
つと
言
(
い
)
つても
可
(
い
)
い。
人魚の祠
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
これはあの御美しい北の
方
(
かた
)
に、
瓜二
(
うりふた
)
つとでも申しましょうか。
邪宗門
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
六兵衞と重三は年こそ違へ
瓜二
(
うりふた
)
つだらう。
銭形平次捕物控:015 怪伝白い鼠
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
されば、舅殿と
瓜二
(
うりふた
)
つの老いぼれが、民家の
破
(
や
)
れ
窓
(
まど
)
より、信長が行列を
新書太閤記:01 第一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
瓜
漢検準1級
部首:⽠
6画
二
常用漢字
小1
部首:⼆
2画
“瓜”で始まる語句
瓜
瓜実顔
瓜生
瓜実
瓜哇
瓜實顏
瓜井戸
瓜子
瓜核顔
瓜畑