玉霰たまあられ)” の例文
あげても片便かただより若しや生別いきわかれにも成らんかと夫のみ心にかゝれりと袖に涙の玉霰たまあられ案事あんじくらすぞ道理だうりなり偖妹のお富は名を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
かくてん雪催ゆきもよひ調とゝのふと、矢玉やだまおとたゆるときなく、うしとらたつ刻々こく/\修羅礫しゆらつぶてうちかけて、霰々あられ/\また玉霰たまあられ
寸情風土記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
花といふ雪のつぼみか玉霰たまあられ 正信
古池の句の弁 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
身にふりかゝる玉霰たまあられ
藤村詩抄:島崎藤村自選 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
引立れば藤八お節は何分なにぶんにもと挨拶あいさつなし兩人は九助を見送るに九助も此方を振返ふりかへり互ひに見交みかはす顏と顏これ今生こんじやう暇乞いとまごひと三人が涙は玉霰たまあられ見送り見返り別れけり藤八は我と心を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
身にふりかゝる玉霰たまあられ
若菜集 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)